『新しい文章力の教室』レビュー|「書けない」が消えた3つの型 | アフィリエイト・コピーライティング講座

『新しい文章力の教室』レビュー|「書けない」が消えた3つの型

「ブログを始めたけど、自分の文章がどうにも読みにくい気がする」

「1記事書くのに何時間もかかるのに、読み返すとまとまりがない」

もしあなたが今こう感じているなら、数ヶ月前の私とまったく同じ状態です。

文章術の本を探していると、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが『新しい文章力の教室』。ブロガーやライターの間で「最初の一冊」として推薦されているのを、何度も目にしたのではないでしょうか。

ただ、こう思いませんでしたか?

「この本を読んだら、本当に自分の文章は変わるの?」

結論から言うと、変わりました。ただし、読んだだけでは変わりません。本書に書かれている”型”を、実際に自分の文章に当てはめて初めて効果が出ます。

この記事では、私が本書で学んだ3つの”型”を、自分の文章のBefore→Afterつきで紹介します。さらに、「この本で学べること」と「この本では学べないこと」も正直にお伝えします。

読み終わる頃には、この本が今のあなたに必要かどうか、はっきり判断できるはずです。


この本を読む前の私は「書きながら迷子になる人」だった

正直に言います。

半年前の私は、1記事書くのに4時間以上かかっていました。

「さあ書くぞ」とパソコンに向かう。
タイトルを入力する。
最初の一文を書く。
……そこから手が止まる。

「次に何を書けばいいんだろう」
「この流れで合っているのかな」
「なんか読みにくいけど、どこが悪いのか分からない」

悩みながらなんとか2,000字を書き終えても、読み返すとまとまりがない。
結局、半分以上を消してやり直す。
気づけば4時間が過ぎていて、疲労感だけが残る。

そんな日が何度も続きました。

「才能がないのかも」という思い込み

当時の私は、こう思っていました。

「文章がうまい人は、最初からスラスラ書けるんだろうな」

つまり文章力=才能だと信じていたんです。

だから「自分には向いていないのかも」と、ブログを続けること自体に迷いが出ていました。

でも、それは完全な勘違いでした。
文章力は才能ではありません。「型」です。

書けない原因は、才能が足りないからではなく、書く前の”準備”を知らなかっただけだったんです。

そのことを教えてくれたのが、『新しい文章力の教室』でした。

この記事で伝えること

『新しい文章力の教室』は、Webメディア「ナタリー」の現場で生まれた文章トレーニングの本です。

ただ、この記事では本の内容をただ並べるつもりはありません。

私が本書で学んだ中から、実際に自分の文章を変えた3つの”型”を、Before→After付きで紹介します。

さらに、この本で「学べること」と「学べないこと」も正直にお伝えします。

あなたがこの記事を読み終えたとき、『新しい文章力の教室』が今の自分に必要かどうか、迷わず判断できるようになっているはずです。


『新しい文章力の教室』とは?──30秒でわかる基本情報

具体的な”型”を紹介する前に、この本の全体像を簡単にお伝えしておきます。

『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』は、ポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」の初代編集長・唐木元さんが書いた文章術の本です。
2015年にインプレスから出版され、今でも多くのブロガーやライターに読まれ続けているロングセラーです。

この本が生まれた背景は、ナタリーの新人教育にあります。
ナタリーでは月に3,000本以上の記事を配信していますが、入社してくる新人のほとんどは文章のプロではありません。
唐木さんが新人に教えていた「誰でも文章力を伸ばせるトレーニング法」を一冊にまとめたのが、この本です。

つまり、最初からプロ向けに書かれた本ではありません。
「文章が苦手な人」が「書ける人」になるための本です。

核心は「完読される文章」というゴール設定

この本がユニークなのは、良い文章の定義をはっきり決めているところです。

その定義は、たった一言。

「良い文章=完読される文章」

美しい文章でも、正しい文章でもなく、最後まで読んでもらえる文章
それが、この本が目指すゴールです。

特にWebの世界では、ちょっとでも「読みにくい」と思われたら、読者はすぐにページを閉じてしまいます。
読まれない文章は、存在しないのと同じ。
だから「完読される文章を書く技術」を、77のチェック項目に分けて解説しているのが本書の特徴です。

では、その77項目の中でも、私の文章を実際に変えてくれた”型”を3つ紹介します。


私の文章を変えた3つの”型”──Before→Afterで見せます

ここからが本題です。

77項目すべてを紹介するのは無理なので、私自身が「これで文章が変わった」と実感した3つの”型”に絞ってお伝えします。

それぞれ、実際の文章のBefore→Afterを載せています。
「へぇ、こう直すのか」と感じてもらえたら、この本はあなたにも効果があるはずです。

型1:「プラモデル化」──書く前に設計図を作るだけで、迷子が消えた

私が『新しい文章力の教室』で一番衝撃を受けたのが、この考え方です。

本書はこう言い切ります。

「文章を書く行為は、プラモデルを組み立てる行為と同じだ」

どういうことか。
プラモデルには、完成図(箱絵)、パーツ、説明書がセットになっています。
だから誰でも組み立てられる。

文章も同じです。

  • 箱絵=テーマ(この文章で一番伝えたいこと)
  • パーツ=話題(書きたい要素を箇条書きで出す)
  • 説明書=順番(どの話題から、どのくらいの比重で書くか)

この3つを書き始める前に決めておく
本書ではこれを「構造シート」と呼んでいます。

たったこれだけのことですが、効果は絶大でした。

Before:構造シートなしで書いた文章

文章力を上げるには、たくさん本を読むことが大切です。
そしてブログを書く人にとって、文章力は重要なスキルのひとつだと思います。
また、読みやすい文章を書くためには、いくつかのコツがあります。
そこで今回は、文章力を鍛えるのに役立つ本を紹介したいと思います。

何が言いたいのか、すぐには伝わりません。
似たような内容が繰り返されていて、着地点が見えない。
これが「書きながら考えている」文章の典型です。

After:構造シートを作ってから書いた文章

「もっと読みやすい文章を書きたい」と感じたことはありませんか?
私がその悩みを解決できたのは、ある一冊の本がきっかけでした。
この記事では、実際に私の文章を変えた3つのポイントを紹介します。

主眼(伝えたいこと)が明確で、読者は「何の話か」をすぐに理解できます。
書く前に構造シートで「何を」「どの順番で」「どのくらいの比重で」を決めただけで、こうも変わります。

この「プラモデル化」を知ってから、1記事あたりの執筆時間が半分以下になりました。
書く前に迷いがなくなるので、途中で手が止まることがほぼなくなったんです。

型2:「ほどよいグレー」──漢字とひらがなのバランスで、読む速度が変わった

次に驚いたのが、文章の「見た目」をデザインするという発想です。

本書では、文章に使う漢字とひらがなのバランスを、白黒の濃淡に例えています。

  • 漢字が多い文章=画面が黒っぽい=読むのに力がいる
  • ひらがなが多い文章=画面が白っぽい=軽いが幼く見える

どちらかに偏るのではなく、「ほどよいグレー」を目指すのがポイントです。

Before:漢字が詰まった文章

本書籍に於ける重要概念は、事前準備の徹底的実施による文章構成力の大幅向上である。

読めなくはないですが、漢字の壁が目に飛び込んできて、一瞬ひるみませんか?
これが「黒すぎる文章」です。

After:ほどよいグレーに調整した文章

この本でいちばん大切な考え方は、「書く前の準備をしっかりやれば、文章は大きく良くなる」ということです。

同じ内容でも、漢字の一部をひらがなに開くだけで、すっと目に入ってくる文章になります。

本書ではさらに、見直し(推敲)のときに3つの視点で読み返すことを教えてくれます。

  1. 意味──内容に間違いや繰り返しはないか?(頭で読む)
  2. 字面──漢字とひらがなのバランスは適切か?(目で読む)
  3. 語呂──声に出して読んだとき、引っかかりはないか?(耳で読む)

私は今まで「意味」しか気にしていませんでした。
「字面」と「語呂」の視点を加えただけで、文章の読みやすさが一段変わったのを実感しています。

あなたは自分の文章を、声に出して読んだことはありますか?
まだなら、この本を読む前でも、今すぐ試してみてください。
それだけで「なんか変だな」と感じるポイントが見つかるはずです。

型3:「濁し言葉カット」──勇気を出して断言すると、文章が刺さるようになった

3つ目は、言い切る勇気です。

あなたの文章に、こんな言葉が頻繁に出てきていませんか?

  • など
  • といった
  • 的な

本書ではこれらを「濁し言葉」と呼んでいます。

濁し言葉を使う理由はわかります。
正確に書こうとすると、「他にもあるかもしれないし……」と曖昧にしたくなる。
でも、その誠実さが文章のキレを奪っていることに、多くの人は気づいていません。

Before:濁し言葉が多い文章

ブロガーやライターなどの方々にとって、文章力を鍛えるための本などを読むことは、スキルアップにつながるといった効果が得られる可能性があります。

読めますが、ぼんやりしていて、何も心に残りません。
「など」「といった」「可能性があります」が文章の力を弱めています。

After:濁し言葉をカットした文章

ブロガーとライターにとって、この本は即戦力になります。

言い切りました。
短くなった分、主張がはっきりして、読者の目に止まる文章になっています。

もちろん、何でもかんでも断言すればいいわけではありません。
事実と異なることを断言したら、それは嘘になります。

大切なのは、「正確さ」と「キレのよさ」のバランスを意識すること
本書では、そのさじ加減まで丁寧に解説されています。

試しに、あなたの直近の記事で「など」が何回出てくるか数えてみてください。
もし5回以上あるなら、半分はカットできるかもしれません。


この本で「学べること」と「学べないこと」を正直に伝える

ここまで読んで、「よさそうな本だな」と感じてくれたかもしれません。

ただ、どんな良書にも守備範囲があります。
この本に何を期待して買うかによって、満足度は大きく変わるでしょう。

だからこそ、「学べること」と「学べないこと」をはっきり分けておきます。
ここを知った上で買えば、「思っていたのと違った」というミスマッチは起きません。

学べること──「文章の基礎体力」はこの一冊で十分です

『新しい文章力の教室』でカバーされている範囲を整理すると、次のようになります。

  • 書く前の設計力:構造シートの作り方、主眼と骨子の決め方
  • 見直しの技術:重複チェック、冗長な表現の削り方、漢字とひらがなのバランス調整
  • 文章のリズム:文末のバリエーション、語呂のコントロール、接続詞の整理
  • 正しい言葉づかい:主語と述語のねじれ防止、係り受けの整理、助詞の使い分け
  • レビューや感想文の書き方:自分へのインタビューで具体的な意見を引き出す方法

ひとことで言えば、「どんな文章にも共通する”基礎体力”」を身につけるための本です。

ブログ記事、ビジネスメール、報告書、SNSの投稿。
どんな場面でも使える力なので、最初の一冊として選ぶなら、まずこの本で間違いありません。

学べないこと──だからこそ「次に読む本」がある

一方で、この本では扱われていない領域もあります。
ここを知っておかないと、「期待外れだった」と感じてしまうかもしれません。

① SEOライティング(検索で上位を狙う書き方)

キーワードの選び方や、検索エンジンに評価される記事構成は、本書の範囲外です。
SEOを学びたい方は、『沈黙のWebライティング』が定番の一冊になります。

② セールスライティング(読者に行動を促す書き方)

商品を売るための文章、申し込みボタンを押してもらうためのコピーは、また別のスキルです。
この分野は『10倍売れるWebコピーライティング』が分かりやすくまとまっています。

③ 文芸的な表現力(小説やエッセイの文体)

美しい比喩や、読者の感情を揺さぶる描写力を磨きたい方には、本書は向きません。
その場合は『20歳の自分に受けさせたい文章講義』が良い選択肢です。


イメージとしては、こう考えてください。

『新しい文章力の教室』= 文章の「基礎体力」をつける筋トレ

筋力がついた体で、SEOという「戦術」を学ぶのか、セールスという「武器」を持つのか。
それは、あなたの目的に合わせて選べばいい話です。

ただ、筋トレ(基礎)をすっ飛ばして戦術や武器だけ学んでも、うまくいきません。
だから「まずこの本から」と多くの人が推薦するのは、理にかなっています。


あなたのレベル別「この本の使い方ガイド」

『新しい文章力の教室』は全5章、77項目で構成されています。

ただ、77項目を最初から順番に全部やろうとすると、途中で挫折します。
大切なのは、今の自分に必要な章から読むことです。

ここでは、あなたの状況に合わせた「読み方」を提案します。
自分に近いものを選んで、そこから始めてみてください。

「書こうとしても手が止まる」人 → まず第1章だけ読む

文章を書くこと自体が苦しいなら、テクニック以前に「書く前の準備」が足りていない可能性が高いです。

第1章では、先ほど紹介した「プラモデル化」と「構造シート」が解説されています。
ここを実践するだけで、「何を書けばいいか分からない」という悩みはほぼ消えます。

まずは第1章だけ読んで、次に書く記事で構造シートを1枚作ってみてください。
それだけで十分な変化を感じられるはずです。

「書けるけど読みにくい」人 → 第2章・第3章を重点的に

記事は書けるけど、読み返すと「なんか読みにくい」と感じる。
そんな方は、見直し(推敲)のやり方を知らないだけかもしれません。

第2章は重複チェックや主語・述語の整理。
第3章は冗長な表現の削り方や濁し言葉のカットなど、文章を「すっきり」させる技術が詰まっています。

これを知ると、自分の文章の「どこが読みにくいのか」が具体的に見えるようになります。

「もっとプロっぽく仕上げたい」人 → 第4章・第5章へ

基礎はできている。
でも「もう一段うまくなりたい」と思っているなら、第4章と第5章が効きます。

第4章では文章のスピード感のコントロールや、漢字・ひらがなのバランス調整。
第5章ではタイトルのつけ方、数字の使い方、長い文章の設計法など、読者を引きつける”工夫”が紹介されています。

ある程度書き慣れた人が読むと、「これは自分に足りなかったな」と気づくポイントが必ず見つかるはずです。

「ビジネスの文章を改善したい」人 → 第1章+第3章の組み合わせ

ブログやライティングではなく、メールや報告書を短く分かりやすくしたいという方もいるでしょう。

その場合は、第1章で「伝えたいことを先に整理する習慣」を身につけ、第3章で「余計な言葉を削る技術」を学ぶのがおすすめです。

この2つを組み合わせるだけで、「要点がすぐ伝わる」ビジネス文書が書けるようになります。


メリット・デメリットまとめ──買う前に知っておきたいこと

ここまで読んでくださった方は、本書の内容や使い方のイメージがだいぶ掴めてきたと思います。

最後に判断材料として、実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを率直にまとめます。

メリット

① 77項目がチェックリストとして何度も使い倒せる

一度読んで終わりではなく、記事を書くたびに「今回はこの項目を意識してみよう」と振り返れます。
手元に置いて、何度も開く”辞書”のような使い方ができるのが最大の強みです。

② どのレベルからでも始められる段階構成

第1章から第5章まで、基礎→応用の流れで構成されています。
完全初心者は第1章から、ある程度書ける人は第3章から。
「簡単すぎた」「難しすぎた」が起きにくい設計になっています。

③ 「書けない」の根本原因を構造的に解決できる

「文章力=センス」だと思い込んでいた私にとって、「書けないのは準備不足なだけ」と教えてくれたのは大きな転機でした。
精神論ではなく、具体的な手順で「書けない」を解消してくれます。

④ 横書き+図解が多く、読みやすい

文章術の本なのに、本自体が読みにくかったら説得力がありません。
その点、この本は横書きでWeb記事に近い紙面になっていて、自分が実際に書く環境に近い感覚で読めます。

デメリット

① 例文がニュースサイト寄り

ナタリーが母体なので、例文はニュース記事のスタイルが中心です。
ブログやSNSの文体とはやや異なる場面もあるため、「自分の文章にどう応用するか」は自分で考える必要があります。

② 目次の表現が独特で、読み返しにくい

章タイトルがユニークすぎて、後から「あの項目どこだっけ?」と探しにくいという声があります。
付箋やマーカーを使って、自分なりの索引を作るのがおすすめです。

③ カタカナ用語がやや多い

「ミーニング」「ビジュアル」「オーディオ」など、日本語で言えば済む部分にカタカナが使われている箇所があります。
内容の理解には支障ありませんが、気になる人は気になるかもしれません。

④ 上級者には物足りない可能性がある

この本の真骨頂は、「初心者を中級者に引き上げる力」にあります。
すでに文章で仕事をしているプロのライターが「さらに上を目指したい」という場合は、別の本の方が合うでしょう。


結論:こんな人は買って間違いない

  • ブログやライターを始めたけど、文章に自信がない
  • 1記事書くのに時間がかかりすぎる
  • 文章の書き方を体系的に学んだことがない

ひとつでも当てはまるなら、この本はあなたの「最初の教科書」になります。

逆に、SEO戦略や売れるコピーの書き方を学びたいなら、先にそちらの専門書を選んだ方が効率的です。


まとめ:文章力は「才能」ではなく「型」だ──まず構造シート1枚から始めよう

最後に、この記事の要点を振り返ります。

① 文章が書けない原因は、才能ではなく「準備」の不在

書く前に「何を」「どの順番で」「どのくらいの比重で」書くかを決める。
たったこれだけで、書きながら迷子になることはなくなります。

② 「完読される文章」は、3つの型で作れる

  • プラモデル化:構造シートで設計図を作る
  • ほどよいグレー:漢字とひらがなのバランスで見た目を整える
  • 濁し言葉カット:曖昧な表現を削り、言い切る勇気を持つ

③ この本は「文章の基礎体力」をつける一冊

SEOやセールスライティングは守備範囲外。
でも、基礎体力がなければ、どんな応用技術も活きません。
だから「最初の一冊」として、これほど適した本はないと思っています。


この記事を読んで、「自分にも必要かも」と思った方へ。

本を読むだけでは、文章は変わりません。
でも、“型”を知って、次の1記事で試すだけで、確実に変わります。

まずは、次に書く記事の前に構造シートを1枚だけ作ってみてください。
「何を伝えたいか」と「どんな順番で書くか」を紙に書き出す。
それだけで、あの「書き始めたのに手が止まる」感覚が消えていくのを実感できるはずです。


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