文章力を上げる本はこの順番で読め|迷わない5ステップ | アフィリエイト・コピーライティング講座

文章力を上げる本はこの順番で読め|迷わない5ステップ

「文章力を上げたいから、おすすめの本を読んでみよう」

そう思って本を買った経験、ありませんか?

実は僕も、まったく同じことをしました。

ネットで評判のいい文章術の本を3冊買って、全部読んで、「なるほど」とうなずいて。

――そして、何ひとつ変わりませんでした。

相変わらずブログを書けば「なんか読みにくいな…」と思うし、他の人の文章を見れば「この人うまいな…」とため息が出る。

あの3冊は無駄だったのか? いいえ、違います。

本が悪いのではなく、「選び方」と「使い方」を間違えていたのです。

文章力の本には、ざっくり分けて「心構え系」「基礎技術系」「応用テクニック系」「文体・個性系」の4つのタイプがあります。

そして、読むべき順番がある。

いきなり応用テクニックの本を読んでも、基礎ができていなければ再現できません。心構えが整っていなければ、そもそも書き続けられません。

筋トレと同じです。ベンチプレス100kgを持ち上げたいからといって、初日から100kgのバーベルを握る人はいませんよね。

この記事では、上位表示されている10サイトで紹介されている書籍を徹底的に分析し、あなたのレベルと目的に合った「最適な1冊」と「読む順番」をお伝えします。

さらに、本を読んだその日から始められる5つの練習法もセットで紹介します。

「本を読んだだけで終わり」はもう卒業しましょう。


文章力の本を何冊読んでも、文章が上手くならない理由

「文章力を上げたいから、本を読もう」

そう思って書店やAmazonで文章術の本を買った経験、ありませんか?

レビューの評価も高いし、中身も「なるほど」と納得できる内容ばかり。
読み終えたときには「これで自分の文章も変わるはずだ」と期待に胸を膨らませたと思います。

でも、いざ書いてみると――変わらない。

ブログを書いても「なんか素人っぽいな」と感じるし、仕事のメールを打っても「これで伝わるかな…」と不安になる。

もう一冊読んでみよう。今度こそ。

そうやって2冊、3冊と増えていくのに、文章は一向に上手くならない。

実はこれ、あなただけではありません。
文章力の本を読んで「変わった実感がない」と感じている人は、本当に多いのです。

では、なぜ本を読んでいるのに文章が上手くならないのか。

その原因は、大きく分けて3つあります。

原因①:自分のレベルに合っていない本を読んでいる

文章力の本には、実はタイプがあります。

  • 心構え系:書くことへの不安や苦手意識を取り除く本
  • 基礎技術系:句読点の打ち方や文の構造など、日本語の基本ルールを教える本
  • 応用テクニック系:読者の心を動かす心理テクニックを教える本
  • 文体・個性系:自分らしい表現や独自の文体を見つけるための本

このうち、ネットで話題になりやすいのは「応用テクニック系」の本です。
タイトルにインパクトがあるし、レビューも盛り上がりやすい。

でも、基礎ができていない段階でテクニック本を読んでも、再現できません。

筋トレにたとえるなら、腕立て伏せもできない人がいきなりベンチプレス100kgに挑戦するようなもの。
フォームが身についていないのに重い負荷をかけても、ケガをするだけです。

文章も同じ。
まずは自分の「現在地」を正しく知り、今の自分に必要な1冊を選ぶことが大切です。

原因②:「読む」だけで「使って」いない

2つ目の原因は、もっとシンプルです。

本を読んだだけで、書いていない。

「いやいや、ブログ書いてるよ」という方もいるかもしれません。
でも、ここで言う「書く」は、ちょっと意味が違います。

本で学んだことを意識して書いているか、ということです。

たとえば、文章術の本に「一文は短くしよう」と書いてあったとします。
でも実際にブログを書くとき、そのルールを意識していますか?

多くの人は、本を閉じた瞬間に内容を忘れてしまいます。
「なるほど」と思っただけでは、脳は「学んだ」と錯覚して満足してしまうのです。

文章力は、スポーツや楽器と同じ「技術スキル」です。

理論を知っただけでは身につきません。
実際に手を動かして、何度も繰り返すことで、ようやく「自分のもの」になる。

インプットとアウトプットの理想的な比率は「3:7」です。

本を読む時間が3なら、書く時間は7。
この比率を守るだけでも、文章力の伸び方は大きく変わります。

原因③:「何冊も読むこと」自体が目的になっている

3つ目は、意外と見落としがちな落とし穴です。

「文章力の本、もう10冊は読んだ」

こう言える人は、一見すると努力家に見えます。
でも実は、1冊を3回読んで実践するほうが、10冊を1回ずつ流し読みするよりずっと効果があるのです。

なぜか。

本を読むたびに「新しい知識」が入ってくると、脳は快感を覚えます。
「自分はまた一つ賢くなった」と感じる。

でもそれは、知識が増えただけであって、技術が上がったわけではありません。

プロのライターや作家に話を聞くと、口をそろえてこう言います。

「何十冊も読む必要はない。本当にいい本を1冊見つけて、ボロボロになるまで使い倒せ」

大切なのは「何冊読んだか」ではなく、「1冊からどれだけ吸収し、実践したか」です。


では、どうすればいいのか。

答えはシンプルです。

  1. 自分のレベルと目的に合った本を選ぶ
  2. 正しい順番で読む
  3. 読んだら必ず書いて練習する

この3つさえ押さえれば、文章力は確実に上がります。

次の章では、まず「あなたに合った1冊」が30秒で見つかる診断マトリクスを紹介します。

「どの本を読めばいいかわからない」という迷いは、ここで終わりにしましょう。


【30秒診断】あなたに合った文章力の本が見つかるマトリクス

前の章で、文章力の本は「自分のレベルと目的に合った1冊を選ぶこと」が大切だとお伝えしました。

でも、「じゃあ自分に合った本ってどれなの?」と思いますよね。

ネットで「文章力 本 おすすめ」と検索すると、どの記事も10冊、15冊と本を紹介しています。
全部読めば力がつくのかもしれませんが、正直そんな時間はないはずです。

そこで、たった30秒であなたに最適な1冊がわかる「診断マトリクス」を用意しました。

やり方はかんたん。
以下の表で、タテ軸(あなたの目的)ヨコ軸(今のレベル) が交わるところを見てください。

文章力の本|目的×レベル診断マトリクス

あなたの目的 ↓ \ レベル →🔰 まず1冊目📗 もっと上を目指す🏆 プロレベル
ブログ・Web記事を書きたい新しい文章力の教室沈黙のWebライティング取材・執筆・推敲
仕事の文書・メールを改善したい文章力の基本「超」文章法考える技術・書く技術
SNS・noteで発信したい書くのがしんどいバズる文章教室読みたいことを、書けばいい。
セールス文・広告を書きたいポチらせる文章術人を操る禁断の文章術ザ・コピーライティング

マトリクスの使い方

ステップ1:タテ軸から、あなたが今いちばん書きたい文章の種類を選ぶ

ステップ2:ヨコ軸から、あなたの今のレベルを選ぶ

レベルの目安はこちらです。

  • 🔰 まず1冊目:文章術の本をまだ読んだことがない/読んだけどピンとこなかった
  • 📗 もっと上を目指す:基礎はわかっている。でも「もう一段上手くなりたい」と感じている
  • 🏆 プロレベル:仕事で日常的に書いている。さらに質を高めたい

ステップ3:交わったところにある本が、今のあなたに最も合った1冊です。

迷ったら、この1冊から

もし「どの目的にも当てはまる気がする」「自分のレベルがわからない」という場合は、迷わず『新しい文章力の教室』を手に取ってください。

この本を最初におすすめする理由は3つあります。

理由1:上位記事のほぼすべてが推薦している

今回、「文章力 上げる 本」で上位に表示されている10サイトを調べたところ、7サイトがこの本を紹介していました。
これはつまり、ジャンルや立場を問わず、多くの書き手が「最初に読むべき本」と認めている証拠です。

理由2:「書けない」を「書ける」に変える仕組みがある

この本の最大の武器は、「構造シート」 と呼ばれるテンプレートです。

文章を書く前に、伝えたいことを箇条書きにして、テーマに沿って並べ替える。
たったこれだけのステップで、「何を書けばいいかわからない」という問題が解消されます。

理由3:薄くて読みやすい

全205ページ。しかも文章は短く、図解も多い。
文章術の本を読み慣れていない人でも、2〜3時間あれば読み終えられます。

「分厚い本を買って積読にした」という失敗を繰り返す心配もありません。


さて、ここまでで「自分に合った1冊」は見つかりましたか?

でも、ここで終わりではありません。

実は文章力の本には、効果が最大になる「読む順番」 があります。

次の章では、この順番を5つのステップとしてお伝えします。
1冊ずつ、どう使えば文章が変わるのかも一緒に解説していきますので、ぜひ読み進めてください。


文章力が確実に上がる「読む順番ロードマップ」

ここからが、この記事の核心です。

前の章で「自分に合った1冊」は見つかったと思います。
でも、文章力を本気で伸ばしたいなら、1冊だけでは足りません。

大事なのは、正しい順番で、段階的にレベルアップすること。

ここでは、文章力の本を5つのステップに分けて紹介します。

イメージは「RPGのレベル上げ」です。
最初の村でスライムを倒して経験値を積むように、ステップ1から順番にこなしていけば、確実に文章力が上がっていきます。

逆に、いきなりステップ4や5の本に手を出しても効果は薄い。
焦らず、1段ずつ階段を上りましょう。


ステップ1|まず「書く怖さ」をなくす ── 心構え編

📕 おすすめ本:『書くのがしんどい』(竹村俊介)

最初の1冊に、文章テクニックの本はおすすめしません。

なぜか。

「書けない」の正体は、技術不足ではなく心理的なブレーキだからです。

「こんなこと書いて笑われないかな」
「自分の意見なんて誰も興味ないんじゃないか」
「もっと上手く書けるようにならないと公開できない」

こうした不安が頭にある限り、どんなテクニックを学んでも手が動きません。

『書くのがしんどい』は、まさにこの心理的なブレーキを外してくれる本です。

著者の竹村俊助さんは、編集者として数多くのベストセラーを手がけてきた方。
そんなプロが「しんどくて当然だよ」と言ってくれる安心感は、想像以上に大きいです。

この本でいちばん大切なメッセージは、これです。

「上手く書こうとするから、書けなくなる」

完璧な文章を最初から目指す必要はない。
まずは「伝えたいことを、そのまま言葉にする」だけでいい。

このマインドセットが手に入るだけで、文章を書くハードルは一気に下がります。

📝 読んだその日にやること:
スマホのメモ帳を開いて、「今日あったこと」を3行だけ書いてみてください。
上手い必要はゼロ。文法もリズムも気にしなくてOKです。
「書いた」という事実そのものが、最初の一歩になります。


ステップ2|文章の「型」を手に入れる ── 基礎編

📕 おすすめ本:『新しい文章力の教室』(唐木元)

心のブレーキが外れたら、次は文章の「型」を覚えるステップです。

「型って何?」と思うかもしれません。
かんたんに言えば、「こう書けば、だいたい伝わる」というテンプレートのことです。

料理にレシピがあるように、文章にも「手順」があります。
この手順を知っているかどうかで、書くスピードも仕上がりも大きく変わるのです。

『新しい文章力の教室』は、ニュースサイト「ナタリー」の編集長が書いた本。
新人ライターを育てるための社内研修がベースになっていて、実務で使える技術がぎっしり詰まっています。

この本の最大の武器は、「構造シート」 です。

やり方はシンプル。

  1. まず、書きたいことを箇条書きで全部出す
  2. 次に、テーマ(いちばん伝えたいこと) を決める
  3. テーマに沿って、箇条書きを並べ替え・削除する

たったこれだけで、文章の骨格ができあがります。

実際にやってみましょう。

たとえば、「週末に行ったカフェ」について書くとします。

箇条書き(ステップ1):

  • 駅から徒歩5分の場所にある
  • コーヒーが美味しかった
  • 店内が静かで集中できた
  • Wi-Fiが使えた
  • ケーキも美味しかった
  • 店員さんが親切だった

テーマを決める(ステップ2):
→ 「作業カフェとして最高だった」

並べ替え・削除(ステップ3):

  1. 店内が静かで集中できた(テーマの裏付け①)
  2. Wi-Fiが使えた(テーマの裏付け②)
  3. コーヒーが美味しかった(プラスの情報)
  4. 駅から徒歩5分の場所にある(アクセス情報)
  5. ケーキも美味しかった(テーマと関係が薄いので削除)
  6. 店員さんが親切だった(テーマと関係が薄いので削除)

どうですか?

箇条書きを並べ替えただけなのに、「何について書くか」と「どの順番で書くか」が明確になりましたよね。

あとはこの骨格に肉付けしていけば、自然と「伝わる文章」ができあがります。

これが構造シートの威力です。
一度覚えれば、ブログでもメールでもレポートでも、あらゆる文章に使えます。

📝 今週やること:
自分が「うまいな」と思った記事を1本選んで、見出しと主張だけを箇条書きで抜き出してみてください。
プロの文章が、どんな「構造シート」で組み立てられているかが見えてきます。


ステップ3|「読みにくさ」の原因を潰す ── 日本語の技術編

📕 おすすめ本:『文章力の基本』(阿部紘久)

ステップ2で「型」を覚えたら、いよいよ一文一文の品質を上げるフェーズです。

ここまで来ると、文章の「骨格」は作れるようになっています。
でも、読み返してみるとどこか読みにくい。引っかかる。スムーズに頭に入ってこない。

その原因は、日本語の「基本ルール」を感覚で処理していることにあります。

たとえば、こんな文章。

「私は昨日友達と久しぶりに会った近所のカフェでランチを食べた。」

意味はわかりますが、なんだか読みにくいですよね。

これを少し直すだけで、印象がガラッと変わります。

「昨日、久しぶりに友達と会って、近所のカフェでランチを食べた。」

何が変わったか。

  • 読点(、)を適切な位置に入れた
  • 修飾語(「久しぶりに」)を、かかる言葉(「会った」)の近くに置いた
  • 主語(「私は」)を省略してスッキリさせた

こうした「一文レベルの改善」は、知識がなければ感覚に頼るしかありません。
そして感覚に頼ると、自分の文章の問題点に気づけないのです。

『文章力の基本』は、こうした日本語の基本ルールを77のテクニックとして整理した本。
悪文と改善文がセットで載っているので、「何が問題で、どう直せばいいか」がひと目でわかります。

特に役立つのは、以下の3つです。

  • 読点の打ち方:意味の区切りで打つのか、息継ぎで打つのか
  • 修飾語の順序:長い修飾語を先に、短い修飾語を後に
  • 「てにをは」の使い分け:「は」と「が」の違い、「で」と「に」の違い

この3つを押さえるだけで、文章の「読みやすさ」は劇的に変わります。

📝 今週やること:
自分の過去の記事やメールを1つ選んで、「1文を60字以内にする」 ルールだけで書き直してみてください。
長い文を2つに分けるだけで、驚くほど読みやすくなるはずです。


ステップ4|読者の心を動かす ── 応用編

📕 おすすめ本:『人を操る禁断の文章術』(メンタリストDaiGo)

ステップ3までで、「読みやすい文章」は書けるようになっています。
でも、「読みやすい」と「心に刺さる」は、まったく別の話です。

ここからは、読者の感情を動かし、行動してもらうための文章術に進みます。

『人を操る禁断の文章術』は、心理学の知見をベースに、人の心を動かす文章の書き方を解説した本。
タイトルはやや煽り気味ですが、中身はきわめて実用的です。

この本で特に強力なのは、「7つのトリガー」 という考え方。
人間が思わず行動してしまう心理的なスイッチを、7つに分類して解説しています。

そのうち、すぐに使える2つを紹介します。

トリガー①:「みんなやっている」の力(社会的証明)

「文章力を上げたいと思っている人の8割が、最初に手に取る本がこれです。」

こう書かれると、「そんなに人気なら自分も読んだほうがいいかも」と思いますよね。

人は、多くの人が選んでいるものを「正しい選択」だと感じる傾向があります。
レビュー数や口コミ、ランキングを文章に自然に含めることで、読者の行動を後押しできます。

トリガー②:「今すぐ」の力(緊急性)

「文章力は、早く鍛え始めるほど”複利”のように効いてきます。」

「いつかやろう」を「今やろう」に変えるのが、緊急性のトリガーです。
「先延ばしにするとこんなデメリットがある」「今始めればこんないいことがある」と伝えることで、読者の背中を押せます。

ただし、大事な注意点が1つ。

基礎ができていない段階で、このテクニックだけ使うと”薄っぺらい文章”になります。

心理テクニックは、読みやすくてわかりやすい文章という土台の上でこそ効果を発揮する。
だからこそ、ステップ1〜3を先に押さえることが大切なのです。

📝 今週やること:
自分のブログ記事やSNS投稿の冒頭3行を、「読者の悩みに寄り添う形」で書き直してみてください。
「〜で困っていませんか?」「〜と感じたことはありませんか?」
たったこれだけで、読み手の反応は大きく変わります。


ステップ5|自分だけの「文体」を見つける ── 個性編

📕 おすすめ本:『読みたいことを、書けばいい。』(田中泰延)

最後のステップは、「あなたらしさ」を文章に載せる段階です。

ステップ4までで、あなたは「正しく書ける人」になっています。
読みやすく、わかりやすく、読者の心を動かせる文章が書ける。

でも、それだけでは「この人の文章が読みたい」とは思ってもらえません。

ネット上には「正しくてわかりやすい文章」が溢れています。
AIだってわかりやすい文章を書ける時代です。

その中で読者に選ばれるために必要なのは、「この人にしか書けない」と感じさせる個性

『読みたいことを、書けばいい。』は、まさにその「個性」の見つけ方を教えてくれる本です。

著者の田中泰延さんは、電通で24年間コピーライターを務めた後、「青年失業家」を名乗って自由な文章を書き始めた方。

この本のメッセージは、とてもシンプルです。

「自分が読みたいものを書け。それが結局、人にも読まれる。」

テクニックに縛られすぎると、文章は「正しいけどつまらないもの」になりがちです。
ステップ1〜4で学んだ型を土台にしつつ、それを「破る」ことで、あなただけの文体が生まれます。

これは、武道でいう「守破離」の考え方です。

  • (ステップ1〜3):基本の型を徹底的に守る
  • (ステップ4〜5):型を応用し、自分なりにアレンジする
  • (この先):型を超えて、自分のスタイルを確立する

ステップ5まで来たら、もう文章で稼ぐ力は十分に身についています。
あとは書き続けることで、「あなたの文章のファン」が自然と増えていくはずです。

📝 今週やること:
同じテーマについて、「ですます調」と「だ・である調」の2パターンで書いてみてください。
どちらが自分の「声」に近いか。読み比べることで、自分の文体の傾向が見えてきます。


ここまでが、文章力を上げるための「読む順番ロードマップ」です。

まとめると、こうなります。

ステップテーマおすすめ本
書く怖さをなくす書くのがしんどい
文章の「型」を覚える新しい文章力の教室
一文の品質を上げる文章力の基本
読者の心を動かす人を操る禁断の文章術
自分の文体を見つける読みたいことを、書けばいい。

5冊すべてを一気に読む必要はありません。
まずはステップ1か2の本を1冊だけ手に取って、今日から始めてみてください。

次の章では、この5冊以外にも「ジャンル別に追加で読みたいおすすめ本」を紹介します。


【ジャンル別】目的に合わせて追加したいおすすめ本

前の章で紹介した「5ステップロードマップ」は、文章力の土台を作るための王道ルートです。

ここからは、あなたの目的に合わせて「プラスαで読みたい本」をジャンル別に紹介します。

ロードマップの5冊を読んだ後でもいいし、ステップ2〜3あたりまで進んだタイミングで手に取ってもOKです。
自分が「次に伸ばしたい部分」に合った本を選んでください。


ブログ・SEOライティングを極めたい人へ

ブログやWebメディアで成果を出したいなら、「紙の文章」と「ネットの文章」は別物だと知っておく必要があります。

ネットの文章はじっくり読まれません。
ほとんどの読者はスマホでスクロールしながら、流し読みしています。

つまり、流し読みされても伝わる書き方が求められるのです。

📕 『沈黙のWebライティング』(松尾茂起)

SEOライティングの入門書として、圧倒的な支持を集めている1冊。
マンガ形式のストーリーで進むので、活字が苦手な人でもスラスラ読めます。

ロードマップの本との違いは、「検索エンジンに評価される文章」 という視点が加わっていること。
キーワードの使い方、見出しの作り方、読者の検索意図の捉え方など、ブログで上位表示を狙うなら避けては通れない知識が詰まっています。

こんな人に最適:ブログのアクセスを増やしたい/SEO対策を学びたい

📕 『セールスコピー大全』(大橋一慶)

「売れる文章」の書き方を、初歩からていねいに教えてくれる本。

ブログでアフィリエイトをしている人や、自分の商品・サービスを紹介する文章を書く人には特におすすめです。

ロードマップの本との違いは、「読者に行動してもらうこと」にフォーカスしている点。
キャッチコピーの作り方、購買心理に沿った文章構成など、「申し込みボタンを押してもらう」ための技術が学べます。

こんな人に最適:ブログで収益を上げたい/商品紹介の文章を書く機会がある


ビジネス文書・論理的な文章を書きたい人へ

仕事で書くメール、企画書、報告書。
これらに求められるのは「面白さ」ではなく、「正確さ」と「説得力」です。

📕 『「超」文章法』(野口悠紀雄)

経済学者の野口悠紀雄さんが書いた、実務文章のための指南書。

この本のポイントは、「メッセージ」の重要性を徹底的に解説していること。
「この文章で一番伝えたいことは何か」を一言で言い切れるかどうかで、文章の出来は8割決まるといいます。

ロードマップの本との違いは、ビジネスや学術の場面に特化していること。
論理的な構成の立て方、根拠の示し方、反論への対処法など、仕事で「この人の文章は信頼できる」と思わせるための技術が学べます。

こんな人に最適:企画書やプレゼン資料をもっとわかりやすくしたい

📕 『考える技術・書く技術』(バーバラ・ミント)

世界中のコンサルタントに読まれている、論理的文章術の名著。
マッキンゼーの元トレーナーが書いた本で、「ピラミッド構造」 という考え方が有名です。

正直に言うと、この本は読みやすくありません。翻訳がやや硬く、分量も多い。
ですが、論理的に考え、論理的に書く力を本気で鍛えたいなら、避けては通れない1冊です。

こんな人に最適:コンサルや企画職など、論理的な文章を書く必要がある人


エッセイ・SNSで「ファン」をつくりたい人へ

ブログやnote、SNSで「自分のファン」を作りたい人に必要なのは、正確さよりも「共感」と「個性」です。

📕 『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(三宅香帆)

「バズる」文章の秘密を、実際の小説・エッセイ・ブログ記事49の事例から分析した本。

この本が面白いのは、「つかみ」「文体」「組み立て」「言葉選び」の4カテゴリーに分けて、なぜその文章が人を惹きつけるのかを言語化しているところです。

ロードマップの本との違いは、「型を破る」ための本であること。
ステップ1〜3で基本を身につけた後に読むと、「こういう崩し方があるのか!」と目から鱗が落ちます。

こんな人に最適:noteやSNSで多くの人に読まれる文章を書きたい

📕 『書く習慣』(いしかわゆき)

「書きたい気持ちはあるけど、続かない」という人にぴったりの1冊。

テクニックの本ではありません。
書くことを日常に組み込み、習慣化するための考え方を教えてくれる本です。

ステップ1の『書くのがしんどい』と近いですが、こちらは長期的に書き続けるためのモチベーション維持に焦点を当てています。

こんな人に最適:ブログやnoteを始めたけど、三日坊主になりがち


ここで紹介した本は、すべて「追加で読みたい本」です。
ロードマップの5冊がメインディッシュだとしたら、この章はサイドメニュー。

全部読む必要はまったくありません。

自分の目的に合ったものだけ選んで、1冊ずつじっくり取り組んでください。

さて、次の章では「本を読んだその日から文章力を鍛える、具体的な練習法」を紹介します。
「本を読んで終わり」にしないための、実践的なトレーニングメニューです。


本を読んだ「その日」から文章力を鍛える5つの練習法

ここまでで、あなたに合った本の選び方と読む順番はわかりました。

でも、この記事でいちばん伝えたいのは、ここから先の話です。

最初の章でもお伝えしましたが、文章力の本を読むだけでは、文章は上手くなりません。
読んだ知識を「自分の手」で書いて初めて、技術として身につきます。

とはいえ、「練習しろ」と言われても何をすればいいかわからないですよね。

そこで、本を読んだその日から始められる練習法を5つ紹介します。

どれも1日10〜30分でできるものばかりです。
全部やる必要はありません。自分に合いそうなものを1つだけ選んで、まず1週間続けてみてください。


練習①|写経 ── プロの文章を「手」で盗む

やり方:
好きなライターやブロガーの文章を、1日300字だけ手書き(またはタイピング)で書き写す。

「え、写すだけ?」と思うかもしれません。

でも、これが驚くほど効きます。

文章を「読む」ときは、意味を追いかけるのに精一杯で、書き方の細部にまで意識が向きません。
句読点の位置、語順、リズム、改行のタイミング。

ところが「書き写す」と、一文字ずつ手で再現するので、プロの”クセ”が自然と体に入ってくるのです。

スポーツでいえば、お手本の動きを真似して体に覚えさせるようなもの。
いきなり自己流で書くよりも、はるかに早く「プロの感覚」が身につきます。

ポイント:

  • まずは300字(原稿用紙1枚弱)で十分
  • コピペではなく、必ず手入力する(自動的だと意味がない)
  • 「この人の文章うまいな」と思った記事を選ぶのがコツ

練習②|1テーマ300字 ── 毎日の「小さなアウトプット」

やり方:
日常の出来事を1つだけ選んで、300字以内にまとめる。
Twitter/Xやnoteへの投稿でもOKです。

文章力を上げたいのに、「ブログ記事を1本書く」ことをゴールにしてしまうと、ハードルが高すぎて続きません。

300字なら、5分もあれば書けます。

大切なのは、「毎日書く」こと自体を習慣にすることです。

1日300字でも、1ヶ月続ければ約9,000字。
3ヶ月で27,000字。ブログ記事に換算すると、7〜8本分の練習量になります。

テーマ例:

  • 今日のランチで感じたこと
  • 最近読んだ本の感想(1つだけ)
  • 仕事で上手くいったこと/失敗したこと
  • 通勤中に見かけた気になる風景

ネタは何でもかまいません。
「書く筋肉」を鍛えるために、毎日少しだけバーベルを持ち上げる感覚です。


練習③|構造分解 ── 上手い記事を「バラバラ」にする

やり方:
「この記事うまいな」と思ったら、見出し構成だけを紙やメモに書き出す。
そして、「なぜこの順番で並んでいるのか」を自分なりに考えてみる。

これは、ステップ2で紹介した「構造シート」の逆バージョンです。

完成した文章を「逆に分解」することで、プロがどういう設計図で書いているのかが見えてきます。

たとえば、この記事自体を分解してみると、こうなります。

  1. まず読者の痛みに共感する(H2-1)
  2. 結論を先に見せる(H2-2:マトリクス)
  3. 核心を段階的に教える(H2-3:ロードマップ)
  4. 選択肢を広げる(H2-4:ジャンル別)
  5. 行動に繋げる(H2-5:練習法 ← 今ここ)

「なるほど、こういう順番で読者を導いているのか」と気づけたら、あなたはもう”読む側”ではなく”書く側”の視点を手に入れ始めています。

ポイント:

  • 見出しだけでなく、各見出しの中の「主張→根拠→具体例」の流れも意識する
  • ジャンルはブログでも新聞コラムでもYouTubeの台本でも何でもOK

練習④|ビフォーアフター推敲 ── 過去の自分を「添削」する

やり方:
3ヶ月前に自分が書いた文章(ブログ記事、メール、SNS投稿など)を1つ選び、冒頭の3段落だけ、今の知識で書き直してみる。

この練習の最大のメリットは、自分の成長が”見える化”されることです。

過去の文章を読み返すと、「なんでこんな書き方してたんだろう」と思う瞬間があるはずです。
その「恥ずかしい」という感覚こそが、成長の証拠です。

逆に言えば、過去の文章を読んでも何も感じなかったら、まだ成長の余地があるということ。
本で学んだ知識を「実際に使う」練習をもう少し増やしてみてください。

ポイント:

  • 全部書き直すと大変なので、冒頭3段落だけに絞る
  • 「何をどう直したか」をメモしておくと、自分のクセ(弱点)がわかる
  • 月に1回やるだけでも、モチベーションの燃料になる

練習⑤|AI添削 ── ChatGPTを「壁打ち相手」にする

やり方:
書いた文章をChatGPTに貼り付けて、こう聞く。

「この文章の読みにくい部分を指摘して、改善案を出してください。」

たったこれだけです。

「人に文章を見せるのが恥ずかしい」

この気持ち、すごくわかります。
特に初心者のうちは、自分の文章を誰かに見せるだけで緊張しますよね。

でも、AIなら恥ずかしさはゼロです。
何を書いても笑われないし、何度聞いても嫌な顔をされない。

しかもAIは、指摘が的確です。

  • 「この文は長すぎるので、2つに分けましょう」
  • 「主語と述語がねじれています」
  • 「同じ語尾が3回続いています。変えると読みやすくなります」

こうした具体的なフィードバックが、数秒で、無料で、何度でももらえます。

もちろん、AIの添削が100%正しいわけではありません。
でも、「自分では気づけなかった問題点に気づくきっかけ」としては非常に優秀です。

本で学んだ理論を自分の文章に当てはめてくれる、最強の練習パートナーだと思ってください。

おすすめのプロンプト(聞き方)例:

  • 「この文章を中学生でもわかるように書き直してください」
  • 「この文章の論理展開で弱い部分を教えてください」
  • 「この文章のリズムを良くするには、どこを修正すべきですか?」

5つの練習法を一覧にまとめます。

練習法時間の目安鍛えられる力
① 写経10〜15分プロのリズム・語感
② 1テーマ300字5〜10分書く習慣・要約力
③ 構造分解15〜20分論理構成力・設計力
④ ビフォーアフター推敲20〜30分推敲力・自己客観視
⑤ AI添削5〜10分弱点の発見・修正力

繰り返しますが、5つ全部やる必要はありません。

「これならできそう」と思ったものを1つだけ選んで、まず1週間。

それだけで、本を読んだだけの人とは決定的な差が生まれます。


文章力の本を選ぶとき、よくある3つの失敗

ここまで、おすすめの本や練習法をお伝えしてきました。

でも最後に、本選びで陥りやすい「落とし穴」についても触れておきたいと思います。

実はこれ、過去の自分がすべてやってしまったことでもあります。
同じ失敗をしないよう、先に知っておいてください。


失敗①|「評価が高い=自分に合っている」と思い込む

Amazonで★4.5以上。レビュー数1,000件越え。
「これだけ評価されているなら、間違いないだろう」

その気持ちは、すごくわかります。

でも、レビューの評価が高い本が、今の自分に最適とは限りません。

たとえば、『取材・執筆・推敲』という本があります。
プロのライターからは「名著中の名著」と絶賛されている1冊です。

でも、文章を書き始めたばかりの初心者がこの本を読んだらどうなるか。

内容が高度すぎて、ほとんど頭に入ってきません。
そして、「こんなレベルの内容がわからない自分はダメだ」と落ち込んでしまう。

本が悪いのではなく、順番を間違えただけ。

レビューを見るときは、★の数よりも「どんなレベルの人が評価しているか」を見てください。
初心者が「わかりやすかった!」と書いているレビューがあれば、あなたにも合う可能性が高い。

逆に、「ライター10年目だけど学びがあった」というレビューが多い本は、今の自分にはまだ早いサインです。


失敗②|何冊も買って「積読(つんどく)」にする

書店に行くと、文章術の棚にはズラリと本が並んでいます。
「これも良さそう」「あ、これも気になる」

気づいたら3冊、4冊とカゴに入っている。

でも、買っただけで満足して、結局1冊も読み切らない……心当たりはありませんか?

これは「収集マインド」と呼ばれる心理です。
本を手に入れること自体が快感になってしまい、「持っている=身についている」と脳が錯覚するのです。

文章力の本で大切なのは、「広く浅く」ではなく「狭く深く」

1冊を3回読んで、そのたびに実践する。

これが、10冊を1回ずつ読むよりも圧倒的に力がつく方法です。

具体的なやり方を紹介します。

  • 1回目:全体をざっと通読する(全体像をつかむ)
  • 2回目:気になった箇所にメモや付箋を貼りながら読む(深く理解する)
  • 3回目:メモした箇所だけ読み返し、自分の文章に当てはめて実践する(使いこなす)

この「3回読み」をやるだけで、1冊の本から得られる学びは3倍以上になります。

まずは1冊だけ。ボロボロになるまで使い倒してください。


失敗③|「読んだだけ」で成長した気になる

これが、いちばん多い失敗です。
そして、いちばん気づきにくい失敗でもあります。

本を読んでいるとき、人は「なるほど」「わかる」「たしかに」と感じます。
この「わかった感」が、実際にできるかどうかとは無関係なのが厄介なところです。

水泳の教科書を読んだだけで泳げるようにはならないのと同じ。
文章の本を読んだだけでは、文章はうまくなりません。

「わかる」と「できる」のあいだには、深い溝がある。

この溝を埋めるのが、書くという行為そのものです。

前の章で紹介した5つの練習法のうち、どれか1つでいい。
本を読んだら、その日のうちに何かしら書いてみてください。

5分で構いません。300字で十分です。

その「たった5分」が、本を読んだ100人のうち実際に行動する上位10人にあなたを引き上げてくれます。


3つの失敗をまとめます。

よくある失敗対策
❌ 評価が高い本をいきなり読む✅ 自分のレベルに合った本を選ぶ(マトリクスを活用)
❌ 何冊も買って積読にする✅ 1冊を3回読んで使い倒す
❌ 読んだだけで満足する✅ 読んだその日に、5分だけ書く

この3つを避けるだけで、文章力の本がちゃんと「効く」ようになります。


まとめ ── 「どの本を読むか」より「読んで何をするか」

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

この記事の内容を、ギュッと凝縮してお伝えします。


文章力を上げる本は、「選び方」と「使い方」で効果がまったく変わります。

そのために押さえてほしいポイントは、3つだけです。

① 自分のレベルと目的に合った本を選ぶ

迷ったら、「30秒診断マトリクス」で自分の位置を確認してください。
“評価が高い本”ではなく、”今の自分に合う本”を選ぶのが最初の一歩です。

② 正しい順番で読む

文章力の本には、効果が出る「読む順番」があります。

ステップやることおすすめ本
書く怖さをなくす書くのがしんどい
文章の「型」を覚える新しい文章力の教室
一文の品質を上げる文章力の基本
読者の心を動かす人を操る禁断の文章術
自分の文体を見つける読みたいことを、書けばいい。

5冊を一気に読む必要はありません。
まずは①か②を1冊だけ。それで十分です。

③ 読んだら、その日のうちに書く

本を読んで「なるほど」と思ったら、5分でいいから書いてみてください。
写経、300字メモ、AI添削──方法は何でもOKです。

「読んだだけ」の100人から、「読んで書いた」上位10人に入る。
このたった5分の差が、1ヶ月後、半年後の文章力に大きな違いを生みます。


文章力は、才能ではなく「技術」です。

正しい本を選び、正しい順番で読み、書いて練習する。
このサイクルを回せば、誰でも「伝わる文章」が書けるようになります。

もしまだ1冊も選べていないなら、まず『新しい文章力の教室』を手に取ってみてください。

今日、この本を開いて、構造シートを1枚書く。

たったそれだけで、あなたの文章は変わり始めます。

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