『新しい文章力の教室』要約|「書けない」が今日なくなる5つの技術 | アフィリエイト・コピーライティング講座

『新しい文章力の教室』要約|「書けない」が今日なくなる5つの技術

ブログの記事を書こうとパソコンに向かったのに、30分経っても冒頭の3行しか書けていない。

そんな経験、ありませんか?

「何から書けばいいのかわからない」
「書いては消し、書いては消しの繰り返し」
「もしかして、自分には文章のセンスがないんじゃないか」

実は、これは「才能の問題」ではありません。

文章を書く前の「ある手順」を知らないだけなんです。

『新しい文章力の教室』は、Webメディア「ナタリー」で月3,000本の記事を生み出してきたプロの編集長が、文章の素人を即戦力に変えるために作ったトレーニング本です。

本書の結論はシンプル。

「書く前に設計図を作り、書いた後にチェックリストで磨く」——これだけで文章は劇的に変わる。

この記事では、全77項目ある本書の中から「ブログを書く人が今日から使えるポイント」だけを厳選して要約しました。

具体的には、以下の3つがわかります。

  • ✅ 本書の核心「完読される文章」の本当の意味
  • ✅ 迷わず書ける「構造シート」の具体的な作り方
  • ✅ 文章が一段上がる「改善チェックリスト15項目」

最後まで読めば、「今日、次の記事から何をすればいいか」がはっきり見えるはずです。

30分かけて3行しか書けなかった私が、この本で変わった話

正直に告白します。

私もブログを始めた頃、1記事を書くのに5時間以上かかっていました

パソコンの前に座って、キーボードに手を置く。
「さて、何から書こう……」と考えるうちに、気づけば30分。
画面に残っているのは、たった3行の中途半端な書き出しだけ。

下書きフォルダには、書きかけのまま放置された記事が7本も溜まっていました。

「やっぱり自分には文章のセンスがないのかも」

そう思い始めた頃、ブログ仲間に勧められたのが『新しい文章力の教室』でした。

この本を読んで気づいた「たった1つのこと」

読んでみて、衝撃を受けました。

「書けない原因は、才能がないからじゃない。書く前の”手順”を知らなかっただけだ」

それがこの本の答えでした。

考えてみれば、プラモデルを作るときに「箱絵もパーツリストも見ないでいきなり組み立てる人」はいません。
料理だって、レシピを確認してから包丁を握ります。

なのに文章だけは、なぜか「いきなり書く」のが当たり前だと思っていたんです。

本書はそのことを、はっきりと指摘してくれました。

「書きながら考えていませんか?」
——『新しい文章力の教室』の帯より

この一言を読んだとき、「書けない原因」がストンと腑に落ちたのを覚えています。

書く前に「準備」を入れただけで、執筆時間が半分になった

本書に書かれていた「構造シート」という方法を使い始めてから、執筆のスピードが明らかに変わりました。

以前は1記事に5時間かかっていたのが、2〜3時間で書けるようになったんです。

しかも、書き直しの回数も減りました。

なぜか?

書く前に「何を・どの順番で・どれくらいの量で書くか」を決めてからキーボードに向かうようになったからです。

たったこれだけのことで、「書けない」という悩みは驚くほどあっさり消えました。

この記事で得られること

この記事では、『新しい文章力の教室』全77項目の中から、ブログやWebライティングに今日から使えるポイントだけを厳選して要約しています。

特に、以下の3つがわかります。

  • ①「完読される文章」の本当の意味——なぜ「最後まで読まれること」がブログの成果に直結するのか
  • ②「構造シート」の具体的な作り方——誰でも迷わず書けるようになる設計図の手順
  • ③ 文章が一段上がる「改善チェックリスト15項目」——書いた後にチェックするだけで、文章のクオリティが確実に上がる

この本は、文章に苦手意識がある人にとって「最初の1冊」として最適な本です。

この記事を通じて、その核心を一緒に見ていきましょう。


『新しい文章力の教室』とは?|1分でわかる本書の全体像

まずは「そもそもこの本は何なのか?」を、ざっくり押さえておきましょう。

プロの編集長が「文章の素人」を即戦力に変えた本

『新しい文章力の教室』の著者は、唐木元(からき げん)さん。

ポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」の編集長を務めた人物です。

ナタリーは、毎月3,000本以上の記事を配信する巨大Webメディア。
にもかかわらず、そこに入社してくる新人記者のほとんどは「文章の素人」なんだそうです。

つまり、文章を書いた経験がほぼゼロの新人を、プロのライターに育てなければならない

唐木さんはその新人育成を何年も担当し、トレーニングの内容を磨き上げてきました。
その実戦で鍛えられたメソッドを1冊にまとめたのが、この本です。

ここが大事なポイントです。

この本は「文章論の学者」が書いた理論書ではありません。
「素人を即戦力に変えるプロ」が、現場で本当に効果があった方法だけをまとめた実践書です。

だからこそ、2015年の発売から10年以上経った今でも売れ続けています。

5章構成を「完成度のステップ」で理解する

本書は、全5章・77項目で構成されています。

ただし、「77項目」と聞くと多く感じるかもしれません。
安心してください。全部を一度にマスターする必要はありません

5つの章は、以下のように文章の「完成度」を段階的に上げていく構成になっています。

内容完成度のイメージ
第1章書く前に準備する0点 → 70点(ここが最重要)
第2章読み返して直す70点 → 80点
第3章もっと明快に80点 → 85点
第4章もっとスムーズに85点 → 90点
第5章読んでもらう工夫90点 → 95点

見てのとおり、一番大きく点数が動くのは第1章です。

「書く前の準備」をするだけで、文章の完成度は一気に70点まで上がる。
残りの第2〜5章は、その70点を80点、90点と磨いていくフェーズです。

つまり、まず第1章の内容だけ実践すれば、それだけで文章は見違えるほど変わるということ。

「77項目もあるのか……」とひるむ必要はありません。
最初にやるべきことは、たった1つ。書く前に「設計図」を作ることです。

では、本書のいちばん大事な概念から見ていきましょう。


本書の核心「完読される文章」とは何か?

『新しい文章力の教室』は、冒頭ではっきりとこう宣言しています。

「良い文章とは、完読される文章である」

「完読」——つまり、読者が最後の一文まで読み切ること

本書は、この「完読」をたった1つの目標として、そこにたどり着くための技術を77項目にわたって解説しています。

「完食できるラーメン」を想像してみてください

本書では、良い文章を「完食できるラーメン」にたとえています。

美味しいラーメンは、最後のスープまで飽きずに食べられますよね。

逆に、完食できないラーメンには次のような問題があります。

  • 麺が伸びている(=文章のリズムが悪い)
  • 油っこすぎる(=回りくどい表現が多い)
  • 具がなくて単調(=同じことの繰り返しで飽きる)
  • 食べたかった味じゃない(=期待した内容と違う)
  • 量が多すぎる(=文章が長すぎる)

これ、そのままブログ記事にも当てはまると思いませんか?

途中で「もういいや」と離脱される記事には、必ずどれかの問題があります。

つまり、これらの逆をいけば「完食されるラーメン」=「完読される文章」になる
本書が教えてくれるのは、まさにその「逆のいき方」です。

なぜブロガーにとって「完読」がこれほど重要なのか

ここで、本書には直接書かれていないけれど、ブログを書く人にとって決定的に大事なことをお伝えします。

「完読される文章」は、ブログのアクセス数と収益に直結するんです。

仕組みはシンプルです。

① 完読される → 読者がページに長く滞在する

② 滞在時間が長い → Googleが「この記事は読者の役に立っている」と判断する

③ Googleの評価が上がる → 検索順位が上がる

④ 検索順位が上がる → アクセスが増える → 収益が増える

つまり、文章力を上げることは「きれいな文章を書くこと」ではないんです。
ブログの成果を出すための、最も基本的な戦略なんです。

この視点を持って本書を読むと、77項目すべてが「ブログの収益を上げるための技術」に見えてきます。

文章力=ブログの収益力。

この言葉を頭に置きながら、ここからの具体的なテクニックを見ていきましょう。


もう迷わない!「構造シート」の作り方【5ステップ】

さて、ここからが本書の最も大事なパートです。

前の章で「第1章だけで文章は0点から70点になる」とお伝えしました。
その第1章の核心が、「構造シート」という仕組みです。

構造シートとは、文章を書く前に作る「設計図」のこと。

これがあるだけで、「何から書けばいいかわからない」という悩みはほぼなくなります。

具体的な作り方を、5つのステップで見ていきましょう。

ステップ①|書きたいことを「箇条書き」でぜんぶ出す

最初にやるのは、頭の中にあるネタをすべて箇条書きで吐き出すことです。

この段階では、順番も文章のうまさも気にしません。
とにかく「この記事で使えそうなネタ」を思いつくだけ書き出します。

たとえば、この記事を書くときに私が出した箇条書きは、こんな感じでした。

  • 自分も最初は書けなくて苦しんだ
  • 本書の著者は唐木元さん、ナタリー編集長
  • 「良い文章=完読される文章」という定義
  • ラーメンのたとえがわかりやすい
  • 構造シートの作り方が核心
  • プラモデルのたとえ
  • 推敲は3つの視点で
  • 重複チェックが一番大事
  • 漢字とかなのバランス
  • 「書けない」原因は準備不足だった
  • チェックリストがあると便利
  • 初心者向けの本だけど、経験者にも学びがある

全部で12個。
この時点では、ただの「素材の山」です。

ポイントは、完璧を目指さず、数を出すこと
「これ使えるかな?」と迷うものも、とりあえず書いておきます。あとで削ればいいんです。

ステップ②|「主眼」を一言で決める——この記事で一番言いたいことは何?

箇条書きを眺めながら、「結局、この記事で一番伝えたいことって何だっけ?」を考えます。

本書ではこれを「主眼(しゅがん)」と呼んでいます。
簡単に言えば、記事のテーマ、つまりゴールです。

たとえば、この記事の主眼はこうです。

「書けない原因は才能じゃなく”手順”だった。構造シートを作れば、今日から変わる」

主眼が決まると、箇条書きの中から「このネタは使う」「これは今回は外す」が自然に決まります。

主眼に関係ないネタは、どんなに面白くても思い切って外す。
この「捨てる勇気」が、文章を迷子にしない最大のコツです。

ステップ③|「骨子」を決める——何を・どの順で・どれくらい

主眼が決まったら、残ったネタに「順番」「分量の配分」を決めます。

本書ではこれを「骨子(こっし)」と呼んでいます。
骨子は、3つの要素で構成されます。

骨子の3要素意味具体的にやること
何をどのネタを使うか箇条書きからネタを選ぶ
どの順でどういう順番で話すかネタに番号をふる
どれくらいそれぞれの分量はA(たっぷり)/ B(普通)/ C(軽く)で格付け

この3つは常にワンセット。どれか1つ欠けても、文章は迷子になります。

先ほどの箇条書きに番号とランクをふると、こんな感じになります。

  • ① 自分も最初は書けなくて苦しんだ → B
  • ② 本書の著者は唐木元さん → C
  • ③「良い文章=完読される文章」→ B
  • ④ 構造シートの作り方 → A(ここがメイン!)
  • ⑤ 推敲は3つの視点で → B
  • ⑥ チェックリスト → A

ランクAのネタを厚く書き、ランクCのネタはさらっと流す。
この「メリハリ」をつけるだけで、記事全体の読みやすさが格段に上がります

ステップ④|構造シートに書き出す——紙1枚の設計図を完成させる

ここまでの作業を、紙1枚(またはメモアプリ1画面)にまとめます

書き方はシンプルです。

一番上に「主眼」を書く。その下に、番号つきの骨子を並べる。

【主眼】
書けない原因は才能じゃなく手順。構造シートで今日から変わる。

【骨子】
① 自分の体験(共感)—— B
② 著者・本の紹介 —— C
③ 完読される文章とは —— B
④ 構造シートの作り方 —— A ★メイン
⑤ 推敲テクニック —— B
⑥ チェックリスト —— A ★準メイン
⑦ 合う人・合わない人 —— C

これが文章の設計図です。

たったこれだけ? と思うかもしれません。
でも、この「たったこれだけ」があるかないかで、執筆の苦しさはまったく違います

本書が「紙に書くこと」を勧めている理由は、パソコンの前だと「つい文章を書き始めてしまう」から

紙に書けば、設計図を作ることに集中できます。

もちろん、構造シートの仕組みを理解した上でなら、スマホのメモアプリやNotionで作っても大丈夫です。
大事なのは、「設計図を作る」と「文章を書く」を分けることです。

ステップ⑤|設計図を見ながら、一気に書く

構造シートが完成したら、いよいよ執筆です。

ここでやることは、構造シートの骨子を上から順番に「肉付け」していくだけ

「次に何を書こう?」と迷う必要はありません。
設計図に沿って、1つずつ文章にしていけばいいんです。

私自身、この方法を使い始めてから執筆時間が半分以下になりました。

以前は「書く → 迷う → 消す → また書く」の繰り返しでしたが、構造シートがあると「迷う」の工程がまるごと消えるんです。

本書いわく、「事実とロジックで文章は70点まではいく」

構造シートで70点の文章が書ければ、残りは次のセクションで紹介する「推敲」で磨いていくだけです。


書いた文章を「一段上」にする推敲テクニック

構造シートを使って文章を書き上げたら、ここからは「磨く」フェーズです。

本書の言葉を借りれば、70点の文章を80点、90点に引き上げる作業
それが「推敲(すいこう)」——つまり、書いた文章を読み返して直すことです。

「推敲って、何をどう直せばいいの?」と思いますよね。

本書では、とてもわかりやすい方法が紹介されています。

3回読み返す——「意味」「字面」「語呂」の3つの目

推敲のコツは、同じ文章を3回、それぞれ違う視点で読み返すことです。

回数視点チェックすることやり方
1回目意味(ミーニング)内容に矛盾や重複がないか黙読しながら「脳」で確認
2回目字面(ビジュアル)漢字とひらがなのバランス、改行の見やすさ黙読しながら「目」で確認
3回目語呂(オーディオ)声に出して変なところがないか音読しながら「耳」で確認

「3回も読むの?」と感じるかもしれません。

でも、内容は正しいのに「なんか読みにくい」文章ってありますよね。
それは②の字面か③の語呂に問題があるケースがほとんどです。

意味だけチェックしても、読みにくさは解消できません。
3つの視点で読むからこそ、「読みやすくてストレスのない文章」に仕上がるんです。

一番やりがちなミス「重複」を退治する

3回の読み返しの中で、最初に意識すべきは「重複チェック」です。

本書では、重複は文章の最大の敵として扱われています。

重複にはいろいろなパターンがありますが、初心者が特にやりがちなのは次の2つです。

▼ パターン①:同じ助詞の連続

❌「私おばさん三女会社社長は有名人です」

「の」が4回も連続しています。読んでいて引っかかりますよね。

本書では「2連は黄色信号、3連はアウト」としています。

直すとこうなります。

✅「私のおばさんの三女が勤めている会社の社長は有名人です」

「の」を1つ減らして「が勤めている」に変えるだけで、すっきり読めるようになりました。

▼ パターン②:文末の連続

❌「文章は準備が大切です。構造シートを使うと便利です。迷わず書けるです

「です」が3回続いています。
まるで小学生の作文のようで、単調な印象を与えてしまいます。

✅「文章は準備が大切です。構造シートを使うと便利でしょう。迷わず書けるようになります

文末を変えるだけで、文章にリズムが生まれます。

「ほどよいグレー」——漢字とかなのバランスを調整する

もうひとつ、推敲で意識したいのが「漢字とひらがなのバランス」です。

本書では、これを「ほどよいグレー」という言葉で表現しています。

漢字ばかりの文章は画面が「黒く」なり、堅くて読みにくい。
ひらがなばかりの文章は画面が「白く」なり、幼く見える。

黒すぎず、白すぎず、ほどよいグレーに仕上げるのが理想です。

具体例を見てみましょう。

❌「彼は高等教育機関を卒業後直ちに就職活動を開始した」

漢字が連続して、目が疲れますよね。

✅「彼は大学を卒業してすぐ、就職活動をはじめた」

漢字の一部をひらがなに「開く」だけで、ぐっと読みやすくなりました。

逆に、ひらがなが多すぎるケースもあります。

❌「ここではいろいろなことについてかんがえていきます」

これは「白すぎる」例です。幼い印象を受けますよね。

✅「ここではさまざまなテーマについて考えていきます」

漢字に「閉じる」ことで、適度な引き締まりが加わります。

推敲のたびに「この段落、黒い? 白い?」と画面を眺める習慣をつけると、文章の見た目が着実に良くなっていきます。


ここまでで、構造シートで文章を書く方法と、推敲で磨く方法をお伝えしました。

次のセクションでは、これらをさらに実用的にした「チェックリスト形式」をお届けします。
書くたびに確認するだけで文章が良くなる、保存必須のリストです。


今日から使える!文章改善チェックリスト15

ここからは、本書の第3章〜第5章の内容を「チェックリスト」にまとめました。

第3章「もっと明快に」、第4章「もっとスムーズに」、第5章「読んでもらう工夫」。
この3つの章には、文章を磨くための細かいテクニックがぎっしり詰まっています。

ただ、全部を一度に覚えるのは大変です。

そこで、ブログ記事を書いた後に「これだけチェックすればOK」という形に整理しました。

スクリーンショットを撮って保存しておくと、毎回の執筆で使えて便利です。

【ムダを削る】5つのチェック

まず、文章から余分なものを削るチェックです。

1. 「〜することができる」を使っていないか?
→ 「〜できる」「〜れる」に置き換える。
例)「休みを取ることができる」→「休みを取れる

2. 「こと」「もの」が連続していないか?
→ 便利だが重複しやすい。できるだけ減らす。
例)「自分のことを理解することで成長することができる」→「自分を理解すれば、成長できる」

3. 濁し言葉(など、ほか、ら、といった)を削れないか?
→ 正確さは保たれるが、文章がボンヤリする原因になる。
例)「池江璃花子が出演」→「池江璃花子が出演」のほうがキャッチー

4. 伝聞表現(〜とのこと、〜らしい、〜だそうだ)を言い切りにできないか?
→ 伝聞が多いと文章の説得力が弱くなる。自信を持って言い切れる箇所は言い切る。

5. 「ここで重要なのは」「周知のとおり」等のメタ言及を削ったか?
→ 読者は「重要かどうか」を自分で判断したい。押し付けにならないよう注意。

【読みやすさを上げる】5つのチェック

次に、文章のリズムと見た目を整えるチェックです。

6. 一文が60文字を超えていないか?
→ 一文が長すぎると、主語と述語が離れて意味が取りにくくなる。長い文は2つに分割する。

7. 主語と述語がねじれていないか?
→ 「私の夢は、世界中を旅行したい」(❌)→「私の夢は、世界中を旅行することだ」(✅)

8. 「が」「で」でだらだら繋いでいないか?
→ 「会議に出席した、議題が多く、時間がかかった、結論は出た」→ 文を分割する。

9. 漢字が連続して「黒い段落」になっていないか?
→ 画面を少し離れて眺めてみる。真っ黒に見えたら、一部をひらがなに「開く」。

10. 3つ以上の項目を並べるとき、箇条書きにしたか?
→ 文中に並列を詰め込むより、箇条書きにしたほうが圧倒的に読みやすい。

【仕上げで差がつく】5つのチェック

最後に、完読率を上げるための仕上げチェックです。

11. 指示語(これ、それ、あれ)を具体的な名詞に置き換えたか?
→ 「それを使えば便利です」→「構造シートを使えば便利です」。指示語が多いと読者が迷子になる。

12. 文末が3回以上同じパターンで続いていないか?
→ 「〜です。〜です。〜です。」や「〜ます。〜ます。〜ます。」は単調さの原因。

13. 数字で表現できる箇所に具体的な数字を入れたか?
→ 「久しぶりの野外ライブ」→「20年ぶりの野外ライブ」。数字が入ると訴求力が上がる。

14. 声に出して読んで、口が回らない箇所がないか?
→ 音読で引っかかる部分は、読者の頭の中でも引っかかっている。語順や言葉を変える。

15. 結論(サビ)が記事の冒頭にあるか?
→ 本書では、結論を最初に持ってくる構成を「サビ頭」と呼んでいる。J-POPのサビから始まる曲のように、最初のひと口で読者の心を掴む。


以上の15項目を、記事を書き終えるたびに上から順番にチェックする

それだけで、文章の読みやすさは確実に上がります。

最初は15項目すべてを確認するのに時間がかかるかもしれません。
でも慣れてくると、書いている最中に自然と意識できるようになります。

「チェックリストを使って直す」を繰り返すうちに、「最初から直す必要がない文章」が書けるようになる。

それが、文章力が「身につく」ということです。


この本は「あなた向き」か?|レベル別おすすめ度

ここまで本書の要約をお伝えしてきましたが、最後に正直なところをお話しします。

「この本、自分に合っているのかな?」

これは本を買う前に必ず気になるポイントですよね。
結論から言うと、合う人と合わない人がいます

この本が「刺さる」人

以下に当てはまる人には、最初の1冊として自信を持っておすすめできます。

こんな人おすすめ度
ブログを始めたばかりで、文章の「型」がわからない⭐⭐⭐⭐⭐
Webライターとして案件を受け始めた初心者⭐⭐⭐⭐⭐
自己流で書いてきたが、一度基礎を見直したい⭐⭐⭐⭐
仕事のメールや報告書をわかりやすく書きたい⭐⭐⭐⭐

特に「書き方の基本を体系的に学んだことがない人」にとっては、この本がベストです。

77項目がレベル順に並んでいるので、自分に必要な部分から取り組めます。
難しすぎることも、簡単すぎることもないのが、この本の優秀なところです。

この本だけでは「足りない」人

一方で、以下のような目的がある場合は、本書だけでは物足りないかもしれません。

目的本書の対応補うべき本
SEOで検索上位を取りたい❌ SEOの解説はなし『沈黙のWebライティング』
読者の心を動かして商品を売りたい❌ セールスライティングは対象外『人を操る禁断の文章術』
すでにプロライターとして活動している△ 基礎の復習にはなるより専門的なライティング書

Amazonのレビューにも、こんな声があります。

「超初心者を初心者に引き上げる本。中級者を上級者に引き上げる本ではない」

これは的を射た評価だと思います。

本書の役割は「正しい文章の基礎体力をつけること」

SEOで検索上位を狙ったり、セールスページで商品を売ったりする技術は、この基礎体力の「上」に積み上げるものです。

だからこそ、まずはこの本で基礎を固めてから、次のステップに進むのが最も効率的な順番です。

「まず1冊」ならこの本を選んで間違いない理由

文章の書き方に関する本は世の中にたくさんあります。

その中で本書をおすすめする理由をひとつだけ挙げるなら、「再現性の高さ」です。

本書が教えてくれるのは、才能やセンスに頼らない「手順」です。
構造シートを作る。推敲で3回読み返す。チェックリストで確認する。

やり方さえ知れば、誰でも文章が書けるようになる。

それを証明してきたのが、ナタリーの新人育成の現場です。

「文章の素人を即戦力に変えてきた実績のあるメソッド」。
これが、私がこの本を最初の1冊として推す最大の理由です。


まとめ|「書けない自分」は今日で終わりにしよう

最後に、この記事の要点を3つだけ振り返ります。

① 良い文章=「完読される文章」

本書の定義はシンプルです。
最後まで読んでもらえる文章が、良い文章。
そして完読される記事は、Googleの評価も上がり、ブログの成果にも直結します。

② 書く前に「構造シート」を作れば、迷わず書ける

書けない原因は、才能ではなく手順の問題でした。
箇条書きでネタを出し、主眼を決め、骨子を整理して、設計図を作る。
この準備をするだけで、文章は0点から70点に跳ね上がります。

③ 書いた後に「チェックリスト」で磨けば、文章は確実にレベルアップする

推敲は「意味・字面・語呂」の3つの目で読み返す。
重複を削り、漢字とかなのバランスを整え、文末のリズムに変化をつける。
15項目のチェックリストを使えば、70点の文章を80点、90点に引き上げられます。

今日、まずやってほしいこと

ここまで読んでくださったあなたに、1つだけお願いがあります。

次に記事を書くとき、「構造シート」を1枚だけ作ってみてください。

紙でもスマホのメモでも構いません。

  • 書きたいことを箇条書きで出す
  • 「この記事で一番言いたいこと」を一行で書く
  • 順番と分量を決める

これだけです。所要時間は10〜15分。

たったこれだけのことで、「書けない」という悩みがウソのように消える瞬間を体験できるはずです。

私がそうだったように。

もし本書の内容をもっと深く学びたいなら、ぜひ手に取ってみてください。
この記事で紹介したのは77項目のうちのほんの一部です。
本書には、まだまだ実践的なテクニックが詰まっています。

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