アフィリエイト初心者が最初にやるべき事は記事を書く事ではない
アフィリエイトを始めようと決めた時、最初に何をするか。
おそらく多くの人は、こう考えたはずです。
「まずはブログを立ち上げて、記事を書こう。」
WordPressをインストールし、テーマを設定し、最初の記事を公開する。
そしてそこから、2本目、3本目、10本目と記事を積み重ねていく。
この行動そのものは、決して間違いではありません。
実際、アフィリエイトの教材や入門ブログの多くが「まずは記事を書きましょう」と案内しています。
しかし、何十本と記事を書いてきたにも関わらず、アクセスがほとんど集まらない、あるいはアクセスはあるのに報酬に繋がらない──そのような状況が続いているのであれば、一つだけ確認しておきたい事があります。
あなたは、その記事を「誰に向けて」書いていますか。
この問いに対して、明確な答えが出てこないとしたら、問題はあなたの努力の「量」にあるのではなく、努力を注ぐ「順番」にある可能性があります。
この記事では、アフィリエイトで最初の成果を出すために「記事を書く前にやるべき事」の正体と、その具体的な手順を解説していきます。
なぜ「まず記事を書く」が失敗の出発点になるのか
誤解のないように最初にお伝えしておくと、記事を書く事が悪いという話ではありません。
アフィリエイトは情報発信によって成果を生むビジネスである以上、記事を書く事は不可欠な作業です。
問題なのは、記事を書く「前」に踏むべき工程を飛ばしたまま、いきなり記事を書き始めてしまう事です。
多くの教材やブログ入門記事は「WordPressを立ち上げたら、まずは記事を書いてみましょう」「最初は100記事を目指しましょう」と案内しています。
この案内に従って記事を書き始める事は、一見すると合理的な行動に思えます。
しかし、ここには一つ、決定的に欠けている工程があります。
それは、「誰に向けて書くのか」を明確にする工程 です。
「誰に向けて書いているか分からない記事」は読まれない
記事を書く時、多くの人は「何を書くか」から考え始めます。
「アフィリエイトの始め方について書こう」「SEO対策のやり方をまとめよう」「おすすめのASPを紹介しよう」
テーマを決めて、情報を調べて、文章としてまとめる。この手順自体は非常に真っ当です。
しかし、ここで一つ考えてみてください。
その記事は「誰」に読まれる事を想定して書いていますか。
「アフィリエイトに興味がある人」──そう答えるかもしれません。
しかし「アフィリエイトに興味がある人」の中にも、まだ何も始めていない完全な初心者もいれば、既に100記事以上書いて伸び悩んでいる人もいます。月収数十万円を超えて更なるスケールを目指している人もいるかもしれません。
それぞれの人が抱えている悩みは異なり、求めている情報も、響く言葉も、全く違います。
ターゲットが曖昧なまま書かれた記事は、「誰に対しても間違いではないが、誰にとっても刺さらない記事」になります。
これは、的を定めないまま矢を放っているようなものです。
100本の矢を放っても、的がなければ一本も命中しない。
記事を何十本、何百本と書いても成果が出ない状況が続いているとしたら、その原因は「量が足りない」のではなく、「的が定まっていない」 事にある可能性が高いのです。
「記事を書く事」が目的化する罠
ターゲットが不明確なまま記事を書き続けると、もう一つ厄介な問題が起きます。
「記事を書く事」自体が目的になってしまうのです。
「今週は3記事書いた」「今月は15記事更新できた」「100記事までもう少しだ」
このように、記事の本数で自分の進捗を測るようになると、意識は自然と「量」に向かいます。
もちろん、手を動かし続ける事の価値は否定しません。何もしないよりは、書く方がはるかに良い。
しかし、本来の目的は「記事を○本書く事」ではなく、「読者の悩みに応える事で、信頼を得て、成果に繋げる事」のはずです。
成果を出している人の基準は「何記事書いたか」ではありません。
「一つの記事で、ターゲットの悩みにどこまで深く応えられたか」
これが、成果を出す人の基準です。
10本の「なんとなく書いた記事」よりも、1本の「ターゲットの悩みを正確に捉え、その解決の糸口を示した記事」の方が、アクセスも、信頼も、成果も、圧倒的に上回る事があり得る。
この視点の転換こそが、「記事を書く前にやるべき事」の必要性を理解するための出発点になります。
記事を書く「前」にやるべき事の正体
では、記事を書く前に何をすべきなのか。
その答えは、ターゲットリサーチ です。
ターゲットリサーチとは、あなたの記事を読む人达が「どんな悩みを抱えているのか」「何を求めているのか」「どの程度の知識を持っているのか」を徹底的に把握する作業の事です。
この作業を記事を書く前に行う事で、文章の「的」が明確になります。
ただし、ここで一つ注意しておくべき事があります。
ターゲットリサーチと聞くと、いわゆる「ペルソナ設定」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
「30代男性、年収400万円、妻と子供が一人、趣味は読書…」
このような人物像を設定する手法は、マーケティングの分野ではよく紹介されています。
しかし、ここでお伝えするターゲットリサーチは、こうした表面的なプロフィールの設定とは根本的に異なります。
ターゲットリサーチとは「悩みと願望の把握」である
リサーチすべきは、ターゲットの年齢や性別や職業ではありません。
リサーチすべきは、ターゲットの 「内面」 です。
具体的に言えば、以下の4つの要素を把握する事です。
1. どんな悩みを抱えているか
これは、表面的な悩みだけでなく、その奥にある深層的な悩みも含みます。
例えば、アフィリエイトに関心を持つ人の表面的な悩みは「記事を書いてもアクセスが来ない」「どの教材を買えばいいか分からない」といったものです。
しかしその背後には「自分には才能がないのではないか」「費やした時間とお金が全て無駄になるのが怖い」といった、もっと切実な感情が存在しています。
2. 何を望んでいるか
こちらも、表面的な願望だけでなく深層的な願望まで含みます。
「月10万円の副収入が欲しい」という表面的な願望の奥には、「自分の力で稼げるという事実を通じて、自己肯定感を取り戻したい」「経済的な不安から解放されたい」といった、より根源的な欲求が隠れています。
3. どの程度の知識を持っているか
ターゲットが「既に知っている事」と「まだ知らない事」を把握する事で、記事の中で何を説明すべきか、どのレベルの言葉を使うべきかが明確になります。
知っている事を長々と説明すれば退屈を生みますし、知らない事を前提知識として飛ばせば理解が追いつかなくなります。
4. どんな思い込みや先入観を持っているか
ターゲットが信じている「常識」や「前提」を把握する事で、記事の中でどの認識を覆す必要があるのか、どこに驚きや気付きを提供できるのかが見えてきます。
例えば「記事数を増やせば稼げる」という思い込みを持っている読者に対して、「重要なのは数ではなく質だ」と提示する事は、それ自体が強い価値提供になります。
この4つの要素を把握する事で初めて、「この人にはこの情報を、この順番で、この言葉で伝えるべきだ」という文章の設計が可能になるのです。
リサーチが記事の「質」を根本から変える
ターゲットリサーチをした上で書いた記事と、しないで書いた記事の間には、同じテーマを扱っていたとしても、質的な差が生まれます。
例えば、「アフィリエイトの始め方」というテーマで記事を書くとします。
リサーチをせずに書いた場合、その記事は「一般的に正しい情報をまとめた記事」になります。
WordPressの立ち上げ方、ASPの登録方法、記事の書き方──こうした情報を順番に並べたコンテンツです。
この手の記事は、検索すれば似たようなものが既に無数に存在します。
内容としては間違っていないけれど、読者にとっては「どこかで読んだ事がある情報」でしかない。
一方、リサーチを経た上で書いた場合、同じ「アフィリエイトの始め方」というテーマであっても、記事の切り口が根本から変わります。
「この段階の読者は、手順そのものよりも”本当にこのやり方で合っているのか”という不安を抱えている」
この事がリサーチから分かっていれば、単なる手順の羅列ではなく、「なぜこの順番でやるべきなのか」「この手順に従えば迷わなくて済む理由」を丁寧に説明する記事を書く事ができます。
読者の悩みに寄り添い、不安を解消し、「自分が求めていた答えはこれだったのかもしれない」と感じてもらえる記事。
こうした記事は、読者の信頼を獲得し、メルマガ登録や商品購入といった次のアクションに繋がる確率が格段に高くなります。
10本のリサーチなしの記事よりも、1本のリサーチ済みの記事の方が、成果に繋がる。
大げさな話に聞こえるかもしれませんが、これは記事の「数」で成果が決まるのではなく、記事の「質」で成果が決まるという本質を理解していれば、極めて当然の帰結です。
「最初の一円」を稼ぐまでの現実的な手順
ここまでの内容で、「記事を書く前にターゲットリサーチが必要」という事は理解いただけたかと思います。
では、具体的にどのような手順で進めていけば良いのか。
ここからは、アフィリエイトで最初の成果を出すまでの現実的なステップを整理していきます。
ステップ1:自分が発信するテーマを一つに絞る
最初にやるべき事は、自分が情報発信するテーマを一つに決める事です。
「アフィリエイト」「ダイエット」「投資」「英語学習」──テーマの候補は無数にありますが、重要なのは一つに絞る事です。
複数のテーマに手を広げてしまうと、それぞれのテーマに対する記事の数も質も中途半端になり、結果として「どのテーマでも読者の信頼を獲得できない」という状況に陥ります。
テーマを選ぶ際の判断基準はシンプルです。
- 自分がそのテーマについて、読者に価値ある情報を提供できるか ── 実体験、学んだ知識、実践の結果など、他の人にとって意味のある情報を持っているか
- そのテーマに対して悩みや願望を持つ人が存在するか ── 需要のないテーマで発信しても、読者は集まらない
「好きな事だから」という理由だけでテーマを選ぶと、需要のない分野に時間を費やしてしまう事があります。
逆に、「稼げそうだから」という理由だけで全く興味のないテーマを選ぶと、記事を書き続ける事自体が苦痛になり、継続できなくなる可能性が高い。
「自分が価値を提供できる領域」と「読者の需要がある領域」の重なる部分。
ここにテーマを設定する事が、最も合理的な選択です。
ステップ2:ターゲットの悩みと願望を徹底的にリサーチする
テーマが決まったら、そのテーマに関心を持つ人達の「内面」を徹底的にリサーチします。
前章でお伝えした4つの要素──悩み、願望、知識レベル、思い込み──を、できる限り具体的に把握する事が目的です。
リサーチの具体的な方法はいくつかありますが、ここでは一つ、特に有効な方法をお伝えしておきます。
それは、そのテーマで既に売れている教材やセールスレターを、「買う側」の視点で読み解く事 です。
売れているセールスレターには、ターゲットの悩みや願望が凝縮されています。
なぜなら、セールスレターはターゲットの心理に刺さるからこそ「売れている」のであり、その中にはターゲットが「何に悩んでいるか」「何を求めているか」「何を信じているか」が、言葉として具体的に書かれているからです。
セールスレターの中で「こんな悩みはありませんか?」と列挙されている項目は、そのままターゲットの悩みリストになります。
「この教材を手にすれば、こんな未来が待っています」と描かれているイメージは、ターゲットの願望そのものです。
こうした情報を複数のセールスレターから抽出し、一つの資料として整理する。
これがターゲットリサーチの具体的な作業です。
地味な作業に思えるかもしれません。しかし、この工程を経る事で、あなたの記事の「的」は明確に定まります。
ステップ3:リサーチを基にした記事を書く
リサーチが完了して、ターゲットの悩み・願望・知識レベル・思い込みが整理できたら、いよいよ記事を書く段階に入ります。
この段階に到達した時、一つの大きな変化に気が付くはずです。
「何を書けばいいか分からない」という迷いが、大幅に減っている という事です。
なぜなら、ターゲットの悩みが明確になっている以上、記事のテーマは「その悩みに答える記事」を書けばいい。
ターゲットが「記事を書いてもアクセスが来ない」と悩んでいるなら、その原因と解決策を示す記事を書く。
ターゲットが「正しい方法が分からず迷っている」なら、迷いの原因を特定し、方向性を明示する記事を書く。
ターゲットが「記事数を増やせば稼げる」と思い込んでいるなら、その思い込みを覆し、本質的に重要な事は何かを伝える記事を書く。
記事のテーマ=ターゲットの悩み。
見出し構成=その悩みを解決するための論理展開。
この設計がリサーチを基に自然と出来るようになります。
そして、この設計に基づいた記事を「読み手の心に届く文章」として仕上げるスキル──それがコピーライティングです。
ターゲットリサーチが「何を書くか」を決め、コピーライティングが「どう伝えるか」を決める。
この二つが揃った時、あなたの記事は「ただの情報」から「読者の心を動かすコンテンツ」へと変わります。
過去に書いた記事は「無駄」ではない
ここまでの内容を読んで、もしかすると次のような事を感じている人もいるかもしれません。
「では、今まで自分がターゲットも意識せずに書いてきた記事は、全て無駄だったという事なのか。」
この不安は、極めて自然な感情だと思います。
何十本、あるいは何百本と記事を書いてきた人であれば、それだけの時間と労力を注いできたはずです。それが「全て無駄だった」と言われたら、心が折れるのも無理はありません。
しかし、はっきり申し上げておきます。
過去に書いた記事は、無駄ではありません。
その理由を説明します。
ターゲットリサーチを経た上で、改めて自分の過去の記事を読み返してみてください。
すると、記事の中に「ターゲットの悩みに対して、既に適切な情報を提供できている部分」を発見する事があるはずです。
リサーチ前には自分でも気付いていなかったかもしれませんが、実体験や学んできた知識を基に書いた文章の中には、ターゲットの心に響く要素が含まれている事があります。
同時に、「この部分はターゲットのニーズとずれている」「この説明はターゲットの知識レベルに対して抽象的すぎる」といった改善点も、明確に見えてくるようになります。
つまり、ターゲットリサーチという「軸」を手に入れた後に過去の記事を見直す事で、その記事を リライト(書き直し) するための明確な方針が立てられるようになるのです。
リサーチ前に書いた記事は、いわば「素材」です。
その素材がターゲットの悩みに刺さる形に書き直されれば、全く新しい成果を生み出す可能性があります。
ゼロから新たに記事を書くよりも、既にある記事を「リサーチの視点」で磨き直す方が、効率的に質の高いコンテンツを生み出せる場合も少なくありません。
もう一つ付け加えるなら、これまで何十本と記事を書いてきた事で身に付いた事があるはずです。
WordPressの操作、文章を構成する力、情報を調べてまとめる力、一つの記事を最後まで書き上げる持続力。
これらは全て、あなたの中に確実に蓄積されているスキルです。
そのスキルの上に「ターゲットリサーチ」という新たな視点が加わる事で、今後書く全ての記事の質は、過去とは比較にならないレベルに引き上げられます。
過去の努力を否定する必要は全くありません。
必要なのは、これからの努力の「方向」を正す事。
それだけで、今までの努力は「無駄だった時間」から「次のステージに進むために必要だった準備期間」に変わります。
まとめ
この記事でお伝えした事を整理します。
- アフィリエイト初心者が最初にやるべき事は「記事を書く事」ではなく、「誰に向けて書くのかを明確にする事」である
- ターゲットが不明確なまま記事を書き続けると、「誰にも刺さらない記事」が量産され、記事を書く事自体が目的化してしまう
- 記事を書く前にやるべき事、それは「ターゲットリサーチ」── ターゲットの悩み・願望・知識レベル・思い込みを徹底的に把握する事
- ターゲットリサーチとは、年齢や性別などの表面的なプロフィール設定ではなく、ターゲットの「内面」を深く把握する作業である
- 最初の成果を出すまでの手順は「テーマを一つに絞る → ターゲットをリサーチする → リサーチを基に記事を書く」というシンプルな3ステップ
- 過去に書いた記事は無駄ではない。リサーチという「軸」を得た上でリライトすれば、新たな成果を生む素材になり得る
最後に一つだけ補足しておきます。
ターゲットリサーチによって「何を書くべきか」が明確になった後、その内容を読者の心に届く形で文章にするためには、コピーライティングのスキルが必要になります。
コピーライティングは、才能やセンスで決まるものではありません。明確な原理原則が存在し、それを学び、実践の中で磨いていく事で、着実に向上させていく事ができるスキルです。
もしもあなたが今、「記事を書いているのに成果が出ない」という状況にいるのだとしたら、まずは一度、記事を書く手を止めてみてください。
そして、自分が発信しているテーマに対して「どんな人が、どんな悩みを抱えていて、何を求めているのか」を、改めて時間をかけてリサーチしてみてください。
その一歩が、あなたのアフィリエイト活動の方向を根本から変える起点になるはずです。