11月8日の「RIZIN.55」で、RIZIN 鹿志村仁之介選手が五輪銀メダリストの太田忍選手に3ラウンド一本勝ちしました。この記事では、試合の中身、経歴、青木真也選手との関係、次戦までが分かります。
RIZIN 鹿志村仁之介が太田忍に一本勝ち!試合結果と勝因は?
試合は千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで行われた第10試合、バンタム級(61.0kg)の5分3ラウンドです。観衆は1万947人でした(日刊スポーツ)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結果 | 鹿志村仁之介の一本勝ち(3ラウンド1分51秒) |
| 決まり手 | エゼキエルチョーク(袖車絞め) |
| 相手 | 太田忍(32歳)。2016年リオ五輪レスリング・グレコローマン59kg級の銀メダリスト |
| 鹿志村選手の位置づけ | 7月18日のタイトルマッチでKO負けして以来、約4か月ぶりの再起戦 |
寝技の選手が「打撃」で勝った
鹿志村選手は柔道・柔術出身の寝技の選手です。ところがこの試合は、1ラウンドから立ったままのパンチで太田選手を上回りました。
- 1R:サウスポーからの右ジャブと左ストレートで太田選手を近づけず、右目の上をカット
- 2R:左ボディーや左ストレートでぐらつかせる。太田選手のテイクダウンには下から腕十字を狙う
- 3R:上からパンチを落とす太田選手に下から密着し、エゼキエルチョークでタップを奪う
デイリースポーツによると、2人のリーチ差は約14cm。太田選手も試合後に「リーチで向こうにアドバンテージがあって、コンパクトでシャープな打撃で入らせてもらえなかった」と認めています。
この打撃は、ロータス世田谷の八隅孝平代表とマンツーマンで練習したボクシングだと本人が明かしました。一方、決まり手のエゼキエルチョークは「練習でふざけて使うような技」で、「得意技ではないので今後に期待しないでほしい」と笑わせています。
試合前の舌戦は「全部演技」
このカードは、SNSでのやり取りから実現しました。会見や前日計量でも激しく言い合っていましたが、鹿志村選手は試合後に「全部作りです。演技です」と明かしました(日刊スポーツ)。
理由は、RIZINでの自分の売り出し方に迷っていたからだそうです。太田選手には試合後に「盛り上げ方を教えてくれてありがとうございます」と伝え、太田選手からは「お前強かったわ」と返されたといいます。
ネットの声は「打撃に驚いた」が多数
X(旧Twitter)の反応を見ると、大きく次の3つに分かれていました。
| 反応の種類 | 主な内容 |
|---|---|
| 打撃の成長に驚く声(最も多い) | 寝技の選手がパンチで圧倒したことへの驚き。「これからもっと伸びそう」という声も |
| 大会のMVPに推す声 | 同じ大会の勝者の中でも、鹿志村選手を一番に挙げる投稿が目立つ |
| 太田選手を気づかう声 | 直近5戦で4敗となった太田選手の今後を心配する声 |
太田選手は「10連敗してから10連勝してチャンピオンになった人もいるので、僕はあきらめない」と再起を誓っています(デイリースポーツ)。
RIZIN 鹿志村仁之介の経歴は?年齢・身長・戦績まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 鹿志村仁之介(かしむら・じんのすけ) |
| 生年月日・年齢 | 2001年8月12日生まれ、25歳 |
| 出身 | 茨城県 |
| 身長 | 172cm(RIZIN.55の計量時のデータ。太田選手は165cm) |
| 所属ジム | Battle-Box |
| タイトル | DEEPバンタム級暫定王者(2026年5月に獲得) |
| 戦績 | 試合前の時点で12勝6敗(ゴング格闘技)。今回の勝利で13勝6敗 |
柔道と柔術の経歴
- 9歳で柔道、12歳で柔術を始め、2つを並行して練習
- 高校時代に柔道で茨城県の73kg級代表としてインターハイ(2019年)に出場
- 2019年に全日本ブラジリアン柔術選手権(紫帯ライト級)で優勝するなど、柔術の大会でも結果を残す
- 2020年2月にPANCRASEで総合格闘技(MMA)のプロデビュー。1ラウンド一本勝ち
ゴング格闘技によると、試合前までの12勝のうち10勝が一本勝ちで、判定勝ちは1つだけ。もともと「極める」選手です。だからこそ、今回の打撃での圧倒が驚かれました。
RIZINでの歩み
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| RIZINデビュー戦 | 後藤丈治選手に判定負け |
| その後 | DEEPを含めて4連勝。2026年5月4日にはDEEPバンタム級暫定王者決定戦で平松翔選手にTKO勝ちし、王座獲得 |
| 2026年7月18日 | RIZINバンタム級タイトルマッチで王者ダニー・サバテロ選手に3R40秒KO負け |
| 2026年11月8日 | RIZIN.55で太田忍選手に3R一本勝ち(今回) |
「鹿志村仁之介 逮捕」と検索される理由
2024年3月、鹿志村選手は大麻取締法違反の疑いで逮捕され、当時の所属ジムが契約を解除しました。その後、不起訴処分になったことを本人がSNSで報告し、騒動について謝罪しています(ENCOUNT)。今回の太田選手との舌戦でも、この件が言い合いの材料になっていました。
RIZIN 鹿志村仁之介と青木真也の関係は?「一言。ありがとう」の意味
鹿志村選手は勝利後、マイクで「一言。ありがとう」とだけ話しました。配信を見ていた青木真也選手は「俺のマイクじゃねえかよ」と反応しています(東スポWEB)。
2人は一緒に練習する関係です。ゴング格闘技のインタビューによると、関係の深さは次のとおりです。
- 9月10日の「超RIZIN.5」の青木真也vs.朝倉未来戦で、鹿志村選手は青木選手のセコンドを務めた
- 試合前、青木選手から「命はお前に任すから、お前の好きなタイミングで投げろ」と、試合を止めるバトンを託されていた
- 試合は1ラウンドにレフリーが止め、鹿志村選手もほぼ同時にバトンを投げ込んだ
- その試合から「前に出る、下がらない」というグラップラーの戦い方を学んだと話している
今回、寝技の選手が下がらずに前に出て打ち勝ったのは、まさにこの言葉どおりの戦い方でした。試合後の会見で青木選手の引退について聞かれると、「まだ戻ってきてくれるでしょ、という感じです(笑)」と答えています。
RIZIN 鹿志村仁之介の次戦は?大みそかやサバテロ再戦は
11月8日時点で、次戦は発表されていません。本人の言葉から分かることは次の3つです。
| 気になること | 本人の言葉・事実 |
|---|---|
| 今後の目標 | 「ベルトに向かって進んでいくだけ」 |
| 王者サバテロとの再戦 | リング下で観戦していたサバテロ選手と試合後に言葉を交わしたが、「英語がわからないので『オッケー、パーフェクトチャンピオン、じゃあね』と言って帰ってきました」 |
| 大みそかに出るか | 青木選手は大みそかでMMAを引退すると表明。鹿志村選手は「青木さんに練習を頼まれているので、そっち側で頑張ってお付き合いしようと思います」と話し、自分の試合はまだ考えていない様子 |
RIZINバンタム級のベルトはサバテロ選手が持っています。7月にKO負けした相手ですが、本人は「(KO負けを)乗り越えて『あ、俺いける』と感じられたのが大きな収穫」と話しており、再挑戦への手応えはつかんだようです。次戦の発表があれば、この記事に追記します。
まとめ
- RIZIN.55で鹿志村仁之介が太田忍に3R1分51秒、エゼキエルチョークで一本勝ち
- 勝因は八隅孝平代表と磨いたボクシング。リーチ差約14cmを生かして近づけなかった
- 試合前の舌戦は「全部演技」。太田選手には「盛り上げ方を教えてくれてありがとう」
- 25歳、茨城県出身、172cm、Battle-Box所属。DEEPバンタム級暫定王者
- 青木真也選手とは一緒に練習する関係で、9月の朝倉未来戦ではセコンドを務めた
- 次戦は未発表。目標は「ベルトに向かって進んでいくだけ」
出典
- 東スポWEB(Yahoo!ニュース):太田忍が無念の一本負け
- 日刊スポーツ(Yahoo!ニュース):戦前の舌戦は「全部作り。演技です」
- デイリースポーツ(Yahoo!ニュース):太田忍「僕は諦めない」
- スポニチ(Yahoo!ニュース):観戦のサバテロと会話も
- 試合後インタビュー(Yahoo!ニュース):「打撃も寝技も強いパーフェクトファイターになってやります」
- ゴング格闘技:太田忍との再起戦に挑む鹿志村仁之介(試合前インタビュー)
- RIZIN公式:鹿志村仁之介
更新履歴:2026年11月8日 公開